こんちゃー、ロタールです。
コロナウイルスのパンデミックにより、外に出るときはマスクをつけることが習慣化されています。
ただそれにちょっと逆らってマスクを外してみると、これまで忘れていたものを思い出しました。
空気の味を感じた
GWのある日。僕は特にやることもなかったので夜中の街に散歩に出ることにしました。
ずっと家にいるのも窮屈だけど、昼は暑くて外に出たくない。その結果、夜中のお散歩を実行したんですね。
家を出るとき、いつものようにマスクとつけようとして、
「夜中だしどーせ人に会わないだろうからいらなくない?」
という思考が浮かびました。まぁ念のためということでポケットにマスクを入れて外出します。
玄関を開けて外へ。
夜特有の静けさと少し肌を刺すような寒さが感覚を刺激します。
――そしてそれは、口の中にも。
夜の澄んだ空気を口の中にも感じました。
そこで気づきました。口という器官で外を感じることを僕は今までやっていなかったんです。
夏の暑い空気も、冬の冷たい空気も、僕は去年一年口で感じていませんでした。
思い出すと去年はマスクの中の湿った空気しか記憶にないのです。
――空気にも味ってあったんだなぁ
当たり前のことなのに、僕はそれをしみじみと感じました。
そんなことを忘れていたことに正直ちょっと驚きました。
外の臭い=マスクの臭いではない
家を出て、ちょっと歩きながら深呼吸をしてみます。
ちょっと肌寒い夜風に感じる自然の臭い。隣の畑の臭いでしょうか?
この時の僕はアレルギーであまり鼻が効かなかったのですが、それでも感じる外界の雰囲気。
無意識のうちにマスクの臭いしか感じ取れていなかったことに気づきました。
――なんかもったいないな。外には色んな味やにおいがあるのに、マスクの臭いしか感じ取れていなかったなんて。
どことない切なさを感じました。マスクの臭い=外の臭いということが無意識に自分に埋め込まれていたことに少しゾッとしました。
……散歩は結構長時間になりました。
風が強いのに、海まで来ました。
海風にはしっかり潮の香りがします。前に海に来たときは、そんなこと感じていなかったな、なんて思いながら深呼吸。
風が強いせいで時々潮水が顔にかかります。舐めてみると確かに感じるしょっぱさ。
これもきっとマスクをつけていたら分からないですよね。
空気の味、忘れてませんか?
僕はすっかり忘れていました笑
「うーん!空気がおいしいー!」
なんてセリフ、しばらく聞いていなかったです。なんせ空気に味があることすら忘れていたのですから。
マスクの中の空気の味っておいしくはないですよね。でも、皆気にせずにマスクをつけて外に出る。
周りに誰もいない時にもマスクつけたままにしてたのを思い出して、勿体なさに駆られます。
こんな、普段は気にしないしどうでもいいけど忘れてしまっていること。
他にもいろいろありそうですよね。