lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

想像もつかない貧困の実情(無敵の人の話)

ある日、僕はとある動画を見ていた。

 

youtu.be

 

こちらの方の動画はためになるものが多いので、ラジオ感覚でよく視聴している。

「あっ、新しいのがきてるー!」ってくらいのノリで視聴したけど、今回もためになった。

 

この動画では「無敵の人」(社会的に失うものが何もない人のこと)について取り上げていたんだけど、その一例として、

 

犯罪歴があってまともな企業では働けない。不動産をもっているけどボロボロで修繕が必要なので居住者がおらず、働けないから修繕も出来ない。なのに、いろいろ手続きが厄介で処分することも出来ない。

どうしようもないから生活保護を申請したけど、不動産を持っているという理由で受け入れられなかった。

結果として、無敵の人になった。

 

という人が挙げられていた。

僕はこのエピソードにめっちゃ衝撃を受けた。今まで生活保護を受けたいのに受けられない人は門前払いされるとか、職員の人が相手してくれないみたいな人ばっかりだと思っていた。あとは財産が有ってそれを処分したくない人とか。

でもこの例では、処分したくても出来ない財産があるから生活保護が得られない。完全に八方ふさがりである。不動産を持っているのにホームレスとか、この動画を見なかった想像もしなかっただろう。

 

だって不動産なんて持ってるだけで金持ちってイメージだし。売り払えない、実際には価値もない資産ってめちゃくちゃやばいものなのかもしれない。

生活保護という最後の砦が、人の怠慢とかではなく制度として機能していない。誰かの不手際でこうなっているのならまだしも、きちんとルールに則ったうえで機能していないなら、それは生活保護が不完全なシステムであることの証明と言えるかもしれない。

多分僕が知らないだけでこのようなことは様々な場面であるんだろう。想像もできないけど、少なくても理解しなくちゃいけないと思った。いつ自分がそうなってもおかしくはないわけだし。

 

この例を聞いて「犯罪やったのが悪いんじゃん」っていう人がいるかもだけど、それが冤罪でないと100%言えるだろうか?

自分が冤罪で捕まった後にこのような状況になったら、間違いなく社会を憎むのではないだろうか?

 

少なくとも僕はめちゃくちゃ憎むと思うし、復讐してやろう!ってなると思う。こうして無敵の人が出来上がると思うと、他人事じゃない。何も自業自得じゃない。「無敵の人」を形作るのは社会と言えてしまう。

めちゃくちゃ難しいことだと思うけど、社会的に批判されかねない状況にいる人のことを想像も出来ない事情があるとおもんぱかって発言できるような人間でありたいと思う。自分がそうなったときに、そんな言葉をかけてくれる人がいたらうれしいだろうから。

 

僕の説明不足でなんだかよくわからんねってなった人はさっきの動画をとりあえず一回見てみてくれ。