大学4年生の夏休み。
いわばそれは人生最後の夏休み。ここを最後に就職し、夏休みなどないものになる。
夏休み→お盆休みとグレードダウンするのだ。いや、お盆休みすらなくなるかもしれない。
そんな貴重な夏休み。だが相変わらず例のウイルスのせいで引きこもり生活を送っている。ほんとはサークルの夏合宿とか計画されてたんだけど、ウイルスのせいでその計画は儚く消え去った。
正直旅費がかなりギリギリだったので、悪いことばかりではないのだけど、最後の夏休みにまったく遊ばないというのもどうかという話だ。このご時世だから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、やっぱどっか遊び行きたくなるのよね。
卒業したら僕は福岡にいないと思うし、育ちの地である福岡の友人たちとの交流とか、学生として最後の夏休みだから、学生らしいことでもと思うけど、結局そういうのはしないんだろうな。
そのことを残念だなと思いつつも、それでもいいやと受け入れてしまっている自分もいる。しょうがねぇってあきらめている自分がいる。
それだけ達観して大人になったということなのだろうか。だとしたら嫌な成長だ。素直に休みを楽しめなくなるなんて。
もはや中学高校の時みたいな「海!!!プール!!!BBQ!!!」みたいなテンションにはなれない。冷房の効いた部屋で友達と通話しながらゲームやってるのが関の山。
別にそれが悪いことってわけじゃないけど、そうやって後先何も考えず、自分の体力すら考慮せずに楽しんでた日々が存在するせいで、そういうことしない夏休みはもったいない!!って感じちゃう。
この夏休みが終わったら二度と何も考えず遊ぶことはできなるなるかもしれないのに、それでいいの?もったいなくない?と心の中のサマーが語りかける。
それをねじ伏せてクーラーガンガンの部屋でパソコンいじってる。
ずっと遊ぶのも疲れるし、そもそもそんな遊びする相手おらんし、と。
いや、実際に誘えばおるんやけどね。
どちらにしろ、後悔しない夏にしたいものである。