九月初めにヨルシカの新曲出たね。
――チノカテ。
『地の糧』というアンドレ・ジッドの文学作品をモチーフにした楽曲だそう。最後の一節とかはそこからとっているそう。
これについてはまた今度どっかで読んでみようと思っている。どんくらいモチーフにしているのか気になるしね。
まぁモチーフの話は置いといて、この楽曲についての僕の感想をば。
落ち着いた曲調で、ヨルシカのよくある感傷的になっちゃうやつだね。つまり僕の大好きなタイプの楽曲。
MVの方も絵を描く男とそのモチーフの女性が出てくる。彼らの関係性を花瓶の花で表しているような感じ。
んで、もう歌詞が僕の大好きなヨルシカ節がさく裂している。
『ずっと叶えたかった夢が貴方を縛っていないだろうか?
それを諦めていいと言える勇気が少しでもあったら』
『花瓶の白い花
枯れたことも気付かなかった
本当に大事だったのは
花を変える人なのに』
この辺りは刺さる人はめちゃくちゃ刺さるのではないだろうか。
多分下のは文学作品モチーフの強い歌詞なんだろうけど、んでも刺さる刺さる。
夢を諦めることは、たいていの歌ではマイナスの要素のはずなのに、それを肯定する歌詞ってのはね。夢に向かって苦悩している人間だけでなく、夢を諦めた人間も考えさせられる歌詞だよね。
何を大事にすべきなのか、何を欲しいと思うのか、社会一般的に言われているそれが正しいのか、そう思わせてくれる歌詞だと思う。
ここまで歌詞で刺してくるのは久方ぶりだなってカンジ。
物語がきっちりあるんだけど、そこよりも各節ごとの言葉が重い。それがつながるから心にぐっとくる歌になるんだけどね。
流石ね。
てか、公式サイトの文言めちゃくちゃいいから全人類見て。