lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

n-bunaさんのアルバムのおススメ曲を紹介する怪② 「ルラ」

――ってなわけでn-bunaさんの2ndアルバム「月を歩いている」から楽曲を紹介する怪。

僕にしては珍しく昨日の記事から続いているから、よろしければ昨日の記事にも目を通していただければ、より分かりやすくなると思う。

 

とゆーことで今回の曲は「ルラ

 

前回このアルバムの曲はおとぎ話がテーマと言ったけど、この曲は「シンデレラ」。タイトルだけじゃわからないだろうけど、歌詞を見れば「私はシンデレラ」って言ってたりするので丸わかりである。

しかしこの曲。「シンデレラに憧れている」ってのはイメージしやすいかもだけど、それだけの夢見がちな曲ではない。

 

「夢とか希望なんて

あるならさっさと家賃に変えないと」

 

「夜12時までに帰らないと

君の前で魔法が解けるんだ

やっとのことで舞踏会、気付いたら残り2分」

 

このような歌詞があるわけだけど、ここから夢見がちな少女が連想できるだろうか?できる人がいるなら大層想像力が豊かか、文なんて考慮せず自分の好きなものを夢見る現実逃避の夢想家だろう。

うん、この曲はリアルに夢もなく生きている人間の曲だと思う。希望もない、誰かに対する期待もない。それなのに、諦めているのに、受け入れているのにシンデレラに憧れてしまう。誰かが救ってくれると期待してしまう。そんな曲だと思う。

この曲のハイテンポなメロディーも好きなわけだけど、やっぱり歌詞が僕は好きだ。なんというかリアルだよね。多く語らない歌詞なのに、そこから見える情景が高解像度で、人間の人間らしいところがにじみ出てる。

このリアリティの高い人を刺してくるような歌詞はヨルシカとして活動している今も健在で「チノカテ」とかまさにこれでしょ!って思う。

 

しかもこの曲の憎いところは、ちょっと明るいテンポで全体が流れていき、救いがあるかのような歌詞で締められるところだ。全体的に明るいのが歌詞に対して皮肉が効いている。しかも、最後の歌詞は「救いがあるかのような」歌詞だ。救ってくれる王子様が来たなんで、全く明言されていない。結局、これは夢想でしかない。ここの救われなさが好きなのよね。

 

そんな感じに人間味のある歌詞が刺さる曲。「月を歩いている」というアルバムに収録されてます。iTunesとかで聞けるよ。とりま「月を歩いている」からあと2曲紹介しようと思います。

 

ここに書かれていることはすべて僕の感想です。