lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

n-bunaさんのアルバムのおススメ曲を紹介する怪③ 「三月と狼少年」

ってなわけで一昨日から続いているn-bunaさんのアルバムからおススメ曲を紹介するシリーズ。

今回は「月を歩いている」から「三月と狼少年

 

はい、おとぎ話がテーマのこのアルバム。この曲のテーマはタイトルからも分かるように「狼少年」ですね。おとぎ話に入るのかな?いや、入るか。

童話通りに「嘘つきの少年の話」だと思う。

ただし、童話通りの人をからかうための嘘を吐く少年かと言われれば、そうではないんじゃないかな、と。

 

「口に出せばそれだけ辛いから

僕は今日も嘘をつく、狼少年だ」

 

「顔に出せばそれだけ辛いのに

情けない笑い顔で

「また明日」なんて嘘をつく、狼少年だ」

 

このあたりの歌詞から、ただの愉快犯の嘘じゃないことは見えてくると思う。

言ってしまいたい感情があっても、それを吐いてしまえば悲しませることがわかっているから、しまい込んで嘘をつく。そんな狼少年。

実に裏腹な感情を書き出した歌詞ではあるのだけど、聞いた後の感覚としてはとても爽やかで、晴天の中草原に吹く春一番ってカンジ。

ここが昨日紹介した「ルラ」とは違うところで、別に救われない人の話じゃない。人間関係の話と解釈はみなするだろうけど、それが遠い地に去る友人の話なのか、恋した人との別れの話なのかは人によって変わってくると思う。

しかし、別れを嘘で綴った言の葉で誤魔化した心を「狼少年」と表現するn-bunaさんの解釈には相変わらず脱帽。メロディーがすきだからずっと聞いているのはもちろんだけど、この美しい詩もあってこそ完成する楽曲だよね。

 

あとタイトルに入っている「三月」

別れの季節ってことで入れられたのかもしれないけど、ヨルシカの楽曲で「五月は花緑青の窓辺から」「六月は雨上がりの街を書く」っていう同じように月がタイトルにある曲があるので、もしかしたらなんかつながりがあるかもしれない。しらんけど。

 

っていうかシンプルに明るいメロディーがよいので聞いてみてくれ。間奏のギター(?)とかめっちゃいいから。

このアルバムからはあと一曲、「歌う睡蓮」について話す予定。これも良い曲だからこうご期待。

 

ここに書かれていることはすべて僕の感想です。