暦は10月になり、微かに秋の気配を感じる。
それは即ち夏が終わることを示し、大学4年の夏が終わるということは、人生最後の夏休みが終わることを示す。
いや、大学院進学する人間にとっては違うかもしれないが、来年度からの内定先が決まってしまっている僕にとってはどうあがいてもこれが最後だ。
小学生の倍はあるであろう夏休みであろうと、永遠ではない。いつか終わってしまう。さらにもう僕には夏休みはないことを自覚して、僕の気は病みそうになる。
このこと話すと、社会人の友人たちは口をそろえてこう言う。
「ようこそ、地獄へ」
あー、もう希望もなんもねぇよー。フレッシュな新社会人になんてなれねぇよー。夢のない話しか聞かないよー。大学生も長期休み以外はそんなに暇じゃなかったけど、それでも絶対就職するよりましだよー。
「大学生は人生の夏休み」とはよく言ったもので、実際に体感してみるとゴールデンウィークくらいだったけど、中学高校よりは間違いなく楽だった。高校なんて実質夏休み1週間しかなかったしね。それに比べりゃ天国。
しかし、この例えのクソなところは、人生を一年に見立てていることだ。つまり、もう終わりまで夏休みは来ないのだ。「人生の夏休み中の夏休み」という究極のバカンスはもう来ないのだ。
まぁ楽しめたかと言えば……BBQ二回もしたし、友達と遊びに行ったし、旅行行けなかったのは心残りだけどそれなりに楽しめたと思う。勉強もしたんですけどね。
じわじわと社会の歯車になるまでのカウントダウンがされていく。いやだいやだと思ってても、それはもうどうしようもない。それ以外の選択肢を選ばなかった自分を恨むといい。
あー、喪失感。なんのエモさもないけど、ただただ終わったんだな、という感想。夢も希望もない現実が迫る。いや、大学にもそんなものなかったけどね。僕は本質的に怠惰な人間だから大学くらいの感じが心地よかった。それが終わるのが嫌だけど、受け入れている自分もいる。
今日はいつにもまして内容がまとまってないなぁ。まーただの愚痴だししょうがないかぁ。
――あー、不労所得でだらだらできるようになりてぇよー。お金を考慮せずに好きなことして生きれるようになりてぇよー。
