先日、大学の授業の一環で沖縄の方言――特に与那国島の方言の話を聞いた。
与那国方言の話者は段々と減っていって、絶滅の危機にあるらしい。ユネスコの絶滅危機言語にも定められていて、与那国島内での普及活動を頑張っているそう。
それはかなり深刻な話だ。アイヌ語よりはまだましらしいけど、言語が消えることは文化が消えることにつながる。文化が消えるのは色んな意味で大きな損失なので保全を続けていく必要があるだろう。
――と真面目に考えているであろう他の生徒たちをよそに、僕は心底どうでもいい部分が気になっていた。
――それって結局言語なん?それとも方言なん?
講演をしていた人は「与那国方言」と言っていたが、ネットで調べてみれば、方言と表現したり、言語と表現したりバラバラ。ちなみに文化庁のサイトには与那国語(与那国方言)と記載されている。
――いやどっちだよ!!
方言と言語だと、だいぶ感じ方違ってくるよね?方言って言われると僕も使っている博多弁と似たイメージをもってしまうけど、言語って言われるとアイヌ語くらいの認識をもつよね!!
ちなみに与那国方言は現地の言語で「どぅなんむぬい」というらしい。うーん、もうこれ方言ってレベルじゃないと思うんだけど?
沖縄いったことある人なら、沖縄の方言自体がかなり異質であることが分かるだろう。こんにちはが「はいさい」だし、ようこそが「めんそーれ」。もう別言語だろこれ。そっから派生した与那国方言って、もはや翻訳が必要なレベルでしょそれ。
ちなみにしっかり別言語として扱われている「アイヌ語」に関してはこのような記事があった。
概要としては、文法・音韻・単語という三大要素が違うので別言語扱いらしい。
なるほど?それはその3つが違わないと別言語足りえないというわけではないだろうけど、別言語扱いできるわかりやすい要素というわけか。
与那国方言について言うならば、文法、音韻については知ったことではないが、単語については全然別ものだろう。
なんか個人的にはもう別言語だろって思ってるけど実際のところどうなんだろうね。ネットそこについて言及しているものを見つけられなかったから有識者がいたら教えてほしい。
いっそ別言語って言いきってくれた方がなんかかっこいい気がするんだよねぇ。そしたら堂々と「2か国語話せます!!」て言えるじゃん。そっちのがカッコよくない?
っていう、どうでもいいところで気になった疑問の話でした。