ある日、僕は唐突に思った。
唐揚げを揚げたい。しかも沢山。
思ったら即行動。僕は友人に連絡して月初に唐揚げパーティーをする予定を立てた。事前にその友人とイオンに買い物へ行き、約2キロの鶏もも肉を買っておいた。
メンバーは男6人。たぶん2キロでちょいと余るくらいだろう。ちなみに誘った人間には「唐揚げパーティーなんて聞いたことないぞ」と言われた。でも来てくれた。てんきゅー。
というわけで当日。夕方に友人宅に集まった僕達は早速唐揚げのための下ごしらえにかかる。
もも肉を1口サイズにカットして、下味をつけるためにタレにつける。醤油とみりん、しょうが、ニンニクを適量入れたもの。ここで「まぁー男の料理だし分量とか適当でええやろ!」ってやったのが後に後悔を生み出すことになる。
冷静に考えればタレの量多すぎるし、明らかに醤油過多である。でも匂いはバリ美味そうなんだよなぁー。あと友人が馬鹿みたいにニンニク入れてた。
つけて20分ほどして、揚げの工程に入る。市販の唐揚げ粉をつけて揚げるんだけど、ここでもミス発生。タレを全然切らずに挙げたおかげで、粉が固まってしまった……えーこれ大丈夫かな?衣がどう見てもちゃんとついてないんだけど……
そんな不安を抱きながらも油にぶち込む。1番最初に入れたものは油の温度が高すぎて焦げた。から僕が全部処理した。シンプルにまずかった……
その次からは油の温度を調節してチャレンジ。その結果がこちら。
うーん、全体的に黒いなぁ!でも味見してみたら焦げてはなさそう。普通においしい。
完成したのを待ってる5人に提供する。ちなみに僕が唐揚げ揚げたくてこのパーティー開催したので、全部僕が揚げた。ふふ、満足。
カボスやらレモン塩やらマヨネーズやら、唐揚げの付け合せは完璧。ご飯もちゃんと炊いてある。
さ、どうぞ召し上がれ。
「うっめぇぇー!」
と、なんか1人めちゃくちゃオーバーリアクションで反応する奴がいた。どうやら美味しくできたらしい。 よかったー。
僕は皆が唐揚げを食べる様子をキッチンでコーラ飲みながら眺める。幼い頃に父の料理した魚料理を頬張っていた僕を見る父は、きっと今の僕と同じ感情を抱いていただろう。
そいつは濃い味が好きなのでとても美味しかったみたいだが、正直言ってかなり味が濃い。っていうかつけタレに醤油入れすぎてる。しょっぱい。
最初の数個はバリうまいんやけど、後半はしょっぱくて辛いね。量あるのがまた大変。ご飯がなかったら完食はだいぶ辛かっただろう。
とりあえず僕は唐揚げを揚げられて大満足。次はアヒージョでもやるかな。