基本情報技術者試験の午後試験。この試験の対策のために、僕は数年ぶりに「一夜漬け」というものを行った。
いや、正確に言えばその前から一日3時間は勉強しているので、一夜漬けという表現は正確ではない。けど、試験前日に徹夜で勉強したことを他に一言でどう表現するべきかわからなかったので「一夜漬け」という言葉を使わせてもらった。
普段は飲まないエナジードリンクを2本も買い込んで、ひたすらパソコンに向かって問題を解く。個人的な勉強するときのやり方として、25分やって5分休むという方法をとっていたので、ひたすらにそのペースで問題を解く。
バイト終わりだったこともあり、勉強を始めたのは11時前。最初は友達と話しながらやっていたが、その友達も布団に帰り、最後にはパソコンに向き合う僕一人が残る。だいたい深夜1時頃の話。
ヘッドフォンをつけて音楽を聴きながら、ひたすらに問題を解く。こういう時の音楽は、適当にJ-POPから好きなものをかけているのだけど、勉強中のBGMって人によってさまざまだよね。集中できないから無音って人もいるし。僕は勉強中にテンション上げるために好きなもの聴いてるけど。
そうして問題を解き続けていると、気が付いたら窓の外はだんだんと明るくなり始めていた。だいだい午前6時ごろの話。
だんだんと眠気が襲ってきたので2本目のエナジードリンクを開けて、気分転換のシャワー。上がったらまた、パソコンの前に座り、問題を解く。
そうしてまた時間は過ぎ、午前9時半。まぁこのまま午後からの試験にギンギンで行ってもいいんだけど、明らかに思考力の低下を感じたので一度仮眠を取ることにした。
11時まで1時間半の仮眠。エナジードリンクも入っているせいで深い眠りではなかったけれど、思考力を取り戻すには十分だった。
でも、こういう時の布団の引力やばいよね。起きたときに、布団が「おい、もっとあったまってけよ。疲れてるだろ？」って語りかけてきたんよ。こわ。
そんな強大な布団の誘惑を何とか断ち切り、家を出る。いよいよ試験。さぁ、がんばろう！！
――まぁ結果はダメだったんですけどね。
これに関しては、一夜漬けしてもしなくてもダメだったと思う。っていうかあと一問で合格ってところまで点数が上がったのは一夜漬けの効果だろう。あんまりいい方法ではないけど、最終手段として使えるようにしておくのは大事かもしれない。今は薬のおかげで一徹くらいじゃ睡眠リズムも大きくズレないし。
