日常生活に支障をきたすほどの首の痛みに襲われた翌日。僕は前日と全く同じ状況の朝を体験していた。
首が痛くて起き上がれん。寝起き特有の弱い意思も相まってどうしようもない。今日は幸い予定は午後からだし……まぁ二度寝しても困ることはない、と思う。
そう思った僕は即座に二度寝に移行した。あーきもちよ。二度寝する瞬間こそが人生で一番幸福だわ。
起きて、午後の授業を受けて、ご飯を食べる。この間常に首の痛みもセットである。うーん、あんまり昨日と変わんない気がするなー。まだ全然痛いなー。っていうか寝違え対策のストレッチ全然効いとらんやん。んー、ってことはこれ、酷い肩こりが原因ってこと？
まぁ僕も素人なので「たぶん酷い肩こり」以上の予想はできないし、症状で何が起こってるか断定することもできない。うーん、なんかヤバイ病気だったら嫌だし……行くかぁ、病院。
首の痛みってどこの病院行けばいいのかよくわかんなくて調べたら、整形外科らしい。近所に3か所くらいあるね。一番近いところでいいや。
診察に行くと、お医者さんから病状をちょっと聞かれた後にレントゲンを撮ることになった。なんか整形外科ってとりあえずレントゲンってところあるよね。まぁそれだけレントゲンがすごいものってことなんだろうけど。
レントゲンの結果、なんの異常もなし。禿メガネのお医者さんにちょっとだけ触診された。
「筋肉ですね。肩こり酷いということですし、それでしょう」
――まーそうでしょうね。予想通り過ぎるわ。
なんか電気治療みたいなのが出来るので、それやりますねー、とお医者さんが言っていた。「いやもう原因分かったしいいです」と小心者の僕が言えるはずもなく、促されるままに電気治療を受けることになった。
別室に移動して、なんか吸盤みたいなのを何個か痛む部位に付けられる。そしてなんかびりびりしたのが流れてくる。あーこれあれだよね、電気マッサージのやつだよね。うちにもあるよ、これ。わざわざここでお金払ってやらなくても、家にあるよコレ。
そう言いたい気持ちを抑えながら、肩に電気を浴びること10分。いやまだ痛いし、それなら家よかったなーと思いながらお支払い。2000円ちょい。金欠の今はこれが痛い。肩の痛みより痛い。
処方されたのはシップ。昨日市販のやつをすでに買っちゃったシップ。うーん、別に要らんよなぁ……財布が痛いなぁ。
ちょっと心配になって整形外科行った結果、お金勿体ないなぁ……と思いましたとさ。
