lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

ユニバース25ってご存じ?

ユニバース25」という実験を知っているだろうか?

まぁ都市伝説好きな人なら聞いたこともあるだろう。なんか最近よく取り上げられてるし。僕も都市伝説はたしなむ程度に好きで、YoutubeでNaokimanやウマヅラビデオを見ることもある。

そんな折に聞いたのがユニバース25だ。Naokimanが取り上げてた。

 

そもそもユニバース25とは?

ネズミにとって餌にも場所にも困らない楽園のような場所を作り、そこでネズミたちの様子を観察する実験。

 

まぁシンプルに言えば、こんな感じ。詳しくはNaokimanの動画でも見てくれ。

 

youtu.be

 

まぁこの実験でネズミは楽園で増えまくったんだけど、最終的には絶滅してしまうのだ。それまでの過程でネズミが暴力的になったり、育児放棄したり、同性愛が増えたり……あとは引きこもりが増える。

「なんかこれ、今の人類っぽくない?これは人類の結末を暗示した実験なんじゃない?」

 

――ということで、意味深な実験だよね。と取り扱われているわけだ。

 

だが、僕はこの実験が都市伝説界隈で広がり始める前からこの実験のことを知っていた。というのも、僕は卒業論文でパーソナルスペースというものを扱うのだが、これを扱っている学問にプロクセミックスというものがある。その学問の第一人者であるエドワード・T・ホール氏の著作である「かくれた次元」で紹介されていたからだ。

 

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ここで、パーソナルスペースについて軽く説明しておこう。

パーソナルスペースpersonal-space)とは、他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリア個体距離対人距離とも呼ばれる。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされているが、社会文化や民族、個人の性格やその相手によっても差がある。これはプロクセミックス(proxemics, 近接学)の分野である。

Wikipediaより引用

 

んで、この本でのユニバース25の扱いは、

どんなに他の条件が整ってても、個体間の距離をうまく保てなくなってしまうと自然と生物はストレスを感じてしまう。しかもそのストレスは絶滅を起こすほどである。

という扱いだ。

 

まぁ僕も最初に読んだときに「うわ東京みてぇ」って思ったけど、本書では個々人が適切な距離を保てなくなった結果の絶滅としているのだ。人間社会みてぇってとこには触れられていない。

 

なんというか最近のユニバース25の扱いで新鮮だったのは、「都市伝説的なものが生まれる過程」を経験できたこと。Youtubeに上がっている動画で、本書の言う実験結果に触れているものは少ない。ただ、「人間社会みたい」という感想の部分が強調されている。

あと、「25ってのはこの実験を25回行い、そのすべてが同じ結果になった」って誰かが言ってた気がするけど、最初の数回は普通に失敗してたはず……(ちゃんと調べてないから間違ってたらごめん)

 

学術的意義とかその他の意味を取り除いて、エンタメとして使えそうな部分を抽出して扱う。まー、これがエンタメの本質なのかもなぁー、と思いましたとさ。