最近TUYUというアーティストの曲をよく聞いている。全体的に暗いテーマなのに、転調の多いハイテンポな曲が多くて、その転調がかなり癖になる。ただストレートに人の負の感情を表現するような歌詞なので、人を選ぶかもしれない。僕は好きだけど。……いや、歌詞の好みで言うならストレートに語りすぎてるので、もうちょっと比喩とかで暗示的に表現する方が好きではあるんだけど。これが適切な表現なのかわからないけど、メンヘラの人とかが好みそうな歌詞ともいえるかも。
んで、iTunesでアルバムを聞きまくっていたんだけど、やっぱメロディーに味があって癖になる曲が多い。「あなたを不幸に誘いますね」っていうアルバム聞いてたんだけど、特に「忠犬ハチ」と「ルーザーガール」が好きやね。アルバムで聞きあさっているときに、そーいやMVとかほとんど見たことないなと思ってYoutubeで検索。「忠犬ハチ」のPVくそ可愛いけど、最後やっぱ悲しいわぁ。曲の転調とMVがうまくあっててよかった。
それでMVを見ていた時に、気になる文言があった。
これは「終点の先が在るとするならば。」という曲のMVなんだけど「こころの健康相談統一ダイヤル」なるものが動画の下に出てる。知らない人のためにいちお言っておくと、普通はこんなのでない。っていうか、この動画は流す前に、「自殺、自害に関するトピックが含まれています」みたいな注意書きが出てくる。
つまりYoutube的には「この曲聞く人は『死にたがっている人が多い！』かも！」と判断している可能性が高いわけだ。
Youtubeでこんなん見るの初めてだから、めちゃビックリしたんだけど、まぁ曲のテーマが「自殺」であることは確かに間違いない。けど、内容は「私は自殺しちゃったけど後悔してるからあなたはしないでね」的なやつだ。つまり最終的には希望あるテーマなんだけど、「こころの健康統一相談ダイヤル」があるせいでどうにもそう思えない。言い方悪いかもしれないが、これがあるおかげでMVにより味が出てる気がする。僕はこの表示のせいにこの曲がとても好きになった。――いや、いいことじゃないんだけどね。
ちなみにTUYUの曲で同じような注意書きが出る曲をもう一つ見つけた。「あの世行きのバスに乗ってさらば。」という曲である。これは「終点の先が在るとするならば。」の前日譚のような曲で、マジで自殺するまでの過程を表現した曲だ。こっちは擁護のしようもなく自殺の曲である。これはYoutube君の判断が正解だと思う。でも、そういう描写をストレートに表現することがTUYUの魅力だと思うから、これからもこの路線は崩さないで曲を作り続けてほしい。
