最近ね。嬉しいことがあるのです。ヨルシカの新曲がいいペースで配信されているのです。テレパス、アルジャーノン、451。どれも素晴らしい曲なんだけど、451は特に異色の楽曲と言える。
というのも、この曲のボーカルはなんとsuisさんではなく、n-bunaさんなのだ!!ヨルシカはボーカルのsuisさんとコンポーザー兼ギタリストのn-bunaさんの男女二人組アーティスト。なので、n-bunaさんがボーカルというのは今までのヨルシカではありえない、新しい挑戦と言える出来事なのである!!
――といっても、僕はn-bunaさんのボーカルを聞くのが初めてというわけでもない。n-bunaさんがボカロPだった時代に自分の楽曲をセルフカバーしたものをいくつか挙げていたことがある。その中でも「ウミユリ海底譚」のセルフカバーは好きでよく聞いていた。掠れた中に透明感のある、とても耳障りの良い声だ。
これはファンからすれば賛否両論のなのではなかろうか?suisさんの歌声が好きでヨルシカを聞いている人からすれば期待外れだったかもしれない。でも、僕はかなーりこの曲好きだし、シンプルに創作の幅が広がったんじゃないかな、なんて思う。楽曲の歌詞からもそんな風に聞こえるのだ。
燃やすのは自身の中の創作のための魂であり、その新たな燃やし方の一つがn-bunaさんがボーカルを担当すること……なんて思える。
もう少し歌詞に触れるなら、燃やしているのがn-bunaさん自身の創作の魂とするなら、それが燃え尽きることまで織り込み済みなのではなかろうか?
彼にはもう、彼自身の創作の終わりが見え始めている、だからこそ自らを燃やしていることを自覚している……n-bunaさんが創作を自己表現をするなら、そうなってもおかしくないんじゃないかな、なんて。
まぁ、実際のところ彼にとって創作が何を意味するのか、終わりが見えているのかなんて僕には想像の余地もないけど、近いうちにn-bunaとしての活動を終えるかもしれないなんて、そんな予感もあるのだ。
ヨルシカ名義ではないがsuisさん作曲の楽曲が出てきていたりもする。それって、suisさんが一人でもやっていけるようにするためなんかじゃないよね?ヨルシカというアーティストを一つの物語とするなら、n-bunaさんは明確な終わりを設けそうで……
倉橋ヨエコさんみたいな終わり方しそうなんだよね。
僕にとってはこの「451」という楽曲はヨルシカとしての創作の広がりと、その終わりの両方を感じさせるものだった。