17時に江ノ島水族館を出て、夕日の海岸をぼんやり眺める。
うーむ、ご飯には少し早い時間だろうか?でも大抵の施設はもう閉まりだしているし、他に観光できるような場所もないんだよねぇ。
せっかくここまで来たわけだし、ラーメンの一杯でも食べて帰りたいけど……いや、ラーメンの一杯くらいは食べられるか?ちょっとお昼遅かったけどそれくらいは食べられるくらいにはお腹空いているか?
正直ちょっとわからないくらいの空腹感である。んでもここまで来たら食べてかないといけないよねぇ。やっぱラーメン食べないって選択肢はないわ。よし、食べて帰ろう。
ということで近くのラーメン屋さんを調べてみる。ふむふむ、雰囲気的には貝出汁ラーメンとか食べたいけど……うーん、ここは豚骨ラーメンか。貝出汁なかったらここ行くかな~。
インスタでとても美味しそうと思ったところは今日定休日だった。ありゃ残念。
そんなこんなで探していると、駅近くに貝出汁のお店を発見。ほうほう、はまぐりがそのまんま乗っているラーメン?もうそんなん美味しいにきまっとるやんけ!!
――ということで「江の島らぁ麺 片瀬商店」へ。踏切を渡って、小道に入る。
港町の商店の雰囲気にぴったりの外装。これで脇にサーフボードとか置いてあったら完璧である。張り紙にでっかく「ちゃんぽん」の文字があったので、ここほんとにラーメン屋さんで合ってる?と不安になったけど、ここまで来たら引くに引けぬ。そんな心持でドアを開ける。
店内はカウンター席が6席くらい。明るい照明に壁中に貼られたメニュー。いかにもな雰囲気である。そんな壁に貼られたメニューの一つに目が行く。
数量限定、大はまぐりラーメン
確かそんな感じだったと思う。いやもうこれ行くしかないでしょ。店員さんに聞いたらまだあるそうなので、これを注文。
は、迫力がすごい!!
貝殻付きでクソデカハマグリがそのまま1個入っている。迫力でこのラーメンに勝てるものは中々ないだろう。入っている草は三つ葉?まぁハマグリのインパクトが強すぎる以外はシンプルな塩ラーメンである。
では、いただきます。まずはスープから一口。
――ん、これは……あれだ。浜焼きで貝殻が開いた時、そこに溜まっているスープ。あれにほんの少しだけ塩味を加えたようなスープ。マジでハマグリだけ構成されているスープである。よほどこのクソデカハマグリに自信があるとわかる味。までも実際旨い。
麺はシンプルな細麺。全体的にすごくシンプルなラーメンである。ハマグリの身はぷりぷりで歯ごたえもすごい。多分これだけで800円分くらいはするんじゃないの?マジでハマグリ一強のラーメンである。これお酒飲んだ後にこれ食べたい、切実に。
このお店の営業時間が比較的遅くまでやっているのは、そういう需要を理解しているからなのだろう。
――ごちそうさまでした。江の島旅行の締めにはピッタリのラーメンだった。