鎌倉駅から鶴岡八幡宮を経由して山道を進む。もうそろ北鎌倉の駅が見えてくるのではないかというくらいまで進み、そこでまた山側へ。そうしてしばらく進んでいると見えてくる石碑。明月院――別名『あじさい寺』である。
その通称のとおりに梅雨の時期のあじさいが有名な寺……というより日本庭園的な場所である。時期的にも、カメラの練習にもちょうどいいだろうということでやってきた。
梅雨の時期ということもあり、結構人いたりするのかな……と身構えていたが、思ったほどではない。それなりに人はいるけど混んでいると言えるほどじゃなかった。まさに丁度いい人混み具合である。
おぉ、入口からしっかり紫陽花が咲いている。まだ完全に咲いているわけではないようだけど、青紫の小粒の花々が陽に輝いている。曇り空でも小雨でも、ましてや晴れでも映えそうなのがいいね。
明月院はあじさいだけの寺ではない。ほかにもさまざまな花が咲き乱れ、四季折々の姿を見せる。入場時に渡されたパンフレットには各四季の見物になる植物の名前が羅列されている。一個一個の花の名前は正直わからないんだけど、綺麗であることは間違いない。
至る所にあじさいは咲いている。様々な角度から撮るのが中々楽しい。これは個人的に一番うまく撮れた写真。梅雨の晴れ間のようなワンシーンに仕上がってない?
上から見たら普通に咲いていても、下から見るとハートマークに見える。なんかいいね。でも紫陽花って花が沢山あるので、ピントを合わせるのが難しい……
左手の紫陽花、まだ咲ききっていない。ここも咲ききったらかなり綺麗なんだろうな。ちょっとだけ来る時期が早かったかもしれない。そういえば紫陽花の咲く正確な時期って知らない気がする。
う~ん、ちょっと明るすぎたかもしれない。レンズで見たときと写真として見た時ってなんか変わるんだよね。この塩梅が難しいなぁ、と最近悩んでいる。
日本庭園的というだけある丸窓。これ、かっこいい構図だけど中々見られないよね。引き込まれるような、切り取られた別世界のような……詫び寂びってやつですよ、これが。
なんか、水質のよい井戸として、鎌倉十井に選ばれた井戸らしい。江戸時代にはこれが観光名所になっていたとか。
帰りにもあじさい。あじさいだけでなく、庭園としてすごく良い場所だった。都会の喧騒から離れて……みたいなものを直に感じられるけど、きちんと整えられている、観光に良い場所だったと思う。
多分いつ来ても何かしら良い草花が見れるんじゃないかな。次は秋にでも来てみようかな。紅葉の時期、絶対きれいだよね。