lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

思考の賞味期限は短い

僕はブログを毎日更新し続けてもう2年が過ぎたのだけど、僕は毎日記事を書いている訳じゃない。

日々の中でなんとなく思いついたネタをタイトルや写真だけ記録しておいて2,3個まとめて書く。故に大体いつも1〜3個くらいストックがある。

 

この「思いついた時にタイトルだけ書いておく方法」にはメリットデメリットがある。

まずメリット。ネタ切れになりにくい。ブログのネタって日常のふとしたタイミングで思いつくんだけど、いざ考えよう!となるとパッと思いつかないのだ。

デメリットは忘れちゃうこと。数日経ってからタイトルだけ見ても「なんのことだっけ?」となることが偶にある。あの時はしっかり一記事分書ける思考があったのに、今になると全然書ける気がしない。そう感じてタイトルだけの下書きを消すこともたまにある。

このデメリットは思考とか、日常のふとした感慨に対して特に出やすい。どこかに出かけたとか、何かをやったみたいな具体的な行動についてであれば忘れにくいけど、夕日を見て思ったこととか、散歩の中でふと思いついたことみたいなものは忘れやすいのだ。

 

思考とか感情いうのは意外と長持ちしないもので、その時には強烈に感じていたもの、それ以外考えられなかったことが数日後には、「言われないと思い出せない」程度の感慨になることも少なくない。

1年前の自分の思考についての記事なんて今読み返すと「へー、1年前の僕はこんなことを思っていたんだ」と他人事のようにも感じられる。

 

思考の賞味期限は短い。自分の頭を占めるそれは、想像以上に早く風味が薄れていき、意識しなかったらすぐに忘れて味がしなくなる。頭の中にあるうちは自分だけにしか味わえない特別なものなんだけど、新鮮な魚の味が落ちるのは早いように、言葉にできない特別な味わいを頭は鮮明に記録し続けられない。

 

今僕が行っているように自分の思考を記録することは、すぐ味のしなくなる思考を冷凍保存するようなものだと思っている。自分の頭の中に置いておくとすぐ劣化するそれを、少し味が落ちても後から思い返せるようにインターネットという冷凍庫に保存しておくのだ。

 

――僕はここまで書いて「なんか昔似たような話書いてなかったっけ?」と気になって過去記事を漁り始めた。

 

lothardiary.hateblo.jp

 

似たようなことを書いている記事があった。語り口は違えど、本質的は内容は一緒だ。

――ほら、忘れてしまう。忘れてしまった味を、新しい味と勘違いして記事を書いてしまっている。