風が湿って熱い夏は不快
最近になって地元の夏を思い出す。特に小学生の頃の。
夏休み。近所の公園で毎朝7時からラジオ体操が行われる。くそねみぃと思いながらも母に叩き起こされて参加していた。燦々太陽の下、朝から体を動かすとじわじわ目が覚めてくる。汗はかかないくらいに程よく運動して、スタンプを押してもらって帰宅。
目も冴えた朝、この時間からゲームするもヨシ、宿題してもヨシ。しかし一番多かったのは友達と遊ぶことだった。
午前中の時間帯は冷房など必要なし。近所の森の中に勝手に作った秘密基地に集まる。何やら工作したり、DS持ち寄って通信プレイしたり。そんなこんなして時間は過ぎる。
そんな夏をつい思い出す。海も行ったなぁ。次の日、日焼けですごいことなったり……
なぜこんなにも郷愁が襲い来るのか。それは単に今の夏がクソだからである。
あんまりにも暑い。普段は冷房ガンガンの部屋で仕事しているから気にならないけど、一歩外に出ると灼熱地獄。拭えど拭えど絶えぬ汗。じんわりと肌に張り付くような気持ちの悪い湿度の風が吹く。風はぬるま湯のようで、そこに爽快感は欠片もない。通勤など最悪だ。駅まで歩く時点でこの熱波に襲われる。そんでもって弱冷房車なんか入ってしまった時には、その日の午前中の仕事は不快感に苛まれることを覚悟しなくちゃならない。
そんな不愉快と危険がいっぱいの今年の夏に直面すると、つい昔は良かった……と思ってしまう。
縁側でスイカ割りやってみんなで食べるとか、もう無理だろ。エアコンなしで眠るとか、もう無理だろ。真っ昼間から外でスポーツなんて、もう無理だろ。
あまりにも無理すぎる。陽炎が揺らぐ所じゃない。俺が陽炎になっちまう。そんな不快な夏。
せめて風が涼しければ、生ぬるくなければ……そう故郷に思いを馳せる。
福岡の沿岸部に住んでいた数年前。暑いのは変わらなかったがここまで不快ではなかった。吹き込む風は涼しさを与えてくれたし、夜は一晩中エアコンつけなくても生きていけた。最高気温35℃超えたらもうヤバいである。
それが今の神奈川はどうだ。コンクリートジャングルの狭い住宅街に吹く風は不快感しか与えない。誰の額にも汗、汗、汗。最高気温35℃越えないと「今日ちょっと涼しいですね」。アホか感覚麻痺しとる。
上京してきて2年目になるけど、気候という意味で首都圏は人間の生活に向いてないんじゃないかな?あんまりにもあんまりだぞ、これ。こんな中BBQやろうって上司は、普段冷蔵庫で生活してて実情知らんのか?
嗚呼、故郷の夏に戻って欲しい。体感も気温ももっと涼しかったんだけどなぁ……