本日私が向かったのはリーストルーム池袋。雑居ビルの1階にある施設。
こげな看板が出ている。
ここは何をできる所かというと、「物を壊せる」だ。食器とか、ガラスとか……小型家電とか。普段生きていると壊すなんてことは許されない、そんなことを衝動でやっちゃったら感情の制御が出来ない人と周囲からレッテルを貼られること間違い無しの行為、破壊。ストレスの発散としては代表的な行為である故に誰もが行わない、いわば禁じられたストレス発散方法である。
こいつが許された空間がなんと東京にあるらしいのですよ。それがここ。
というわけで友人たちとやってきました。ちゃんと予約済み。
壊せるものはワレモノと小型家電。ちなみに小型家電はちょっとお高いコースじゃないと壊せない。ワレモノのお店であっても資本主義は壊せない。
入ると2階の待合室に通される。どうやら1階に壊す部屋があるっぽい。
待合室の内装はこんな感じ。ちょっと若気の至りで色々はっちゃっけてそうな団体の部屋っぽくなってる。ちなみにここ、もの壊し以外に斧投げもできるそう。窓側にいるヤクザのような見た目の熊が斧を持っているのはそういうことだろう。
しばらく待合室でデカトランプや壊れたサッカーゲームのやつで遊んでいると店員さん登場。僕が言うのもなんだけど、結構チャラい見た目だ。
軽く説明を受けて、同意書みたいなものにサイン。1階の先程スルーした部屋に案内される。
ここで作業着に着替え、安全靴やヘルメットを被る。怪我にしないようにというのはある程度ちゃんと配慮されているようだ。ちなみに僕はツナギをここで初めて着用した。
全員の準備が完了。最後に追加で説明を受け、壊し部屋の扉が開かれる。
今回のコースでは時間は17分。写真に写っているもの、全部壊していいそう。……いや、結構量あるけど……ほんとに全部やっちゃっていいの?
ちょっと不安になりながら、食器を手に取る。まぁやったろうじゃないですか、という気持ちを込めて壁に思いっきりぶん投げた。
ガシャァァン!と音を立てて割れる食器。その瞬間の弾けるような爽快感。これが禁じられたストレス発散……!
皆次々とも物を壊していく。鉄パイプなんかも用意されているので、それをバットのように振ってグラス粉砕させたりね。こんな挙動普段の生活じゃまずやらんよ。
一通り食器壊しまくった所で、ついに小物家電へ。今回の対象は業務用っぽい電子レンジ。
こいつをまずはバールのようなもので一振。開閉する部分のガラスが激しく崩壊する。しかし本体はビクともしていない。
その後も猛攻を続けるが、目立った効果は見られない。さすがに家電。耐久性が食器の比じゃない。
友人が小型家電に苦戦している間、僕はハリソン山中ごっこ(『地面師たち』参照)がしたくて食器を何度も踏み潰していた。
17分はあっという間で、タイマーの音が鳴る。もう時間が無いということで我武者羅に壊しまくった。これはガキの頃の無邪気に遊んでいた時を何となく思い出して楽しかった。
店員さんが来て、作業着を脱いで終了。お金は先払いなので、そのまま帰ってOK。
ここね、普段出来ないことをできる開放感が良かったですね。個人的にはグラスやガラスが気持ちよく壊せたかな。逆に家電は中々手強くて、気持ちよくなかった。
今度来ることがあればワレモノオンリーでも良いかな。ん〜、でもなぁ〜高いんだよなぁ〜……壊すより斧投げ体験で来る可能性の方が高い気がする。