lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

自分の痕跡に他人がなってくれる。

空手の大先生が主催する、彼の最後のセミナーには世界各国から人が集まった。

僕も小学生から空手を続けていてそのセミナーに参加することになった。外国人の空手家もかなり参加していたのだけど、その中には知り合いが数人いる。何回か会ったり、かなりお世話になった人もいる。もう10年以上前から友好がある人もいるくらいだ。我ながら海外の知り合いが多い方だと思う。

僕は数年単位でそういう場に出ていなかったので、そんな外国の空手家や空手の本場・沖縄の先生がたと久しぶりに会うことになった。

 

一番最近会った人でも3年前。下手したらマジで10年前に会って以来の人もいた。かなり久しぶりである。

正直に言うとね、覚えてくれてるかなぁ〜と不安だったんよね。流石にかなり時間が経ってるし、日々の生活もある訳だから忘れられていたとしてもおかしくは無い。うわぁ、大丈夫かなぁ……と不安になりながらセミナーの会場に向かった。

 

会場には既に多くの人がいた。知らない顔が日本人、外国人に関わらず見受けられた。……が、その中に知っている顔がチラホラ。

うわぁ、挨拶行くのちょっと怖いなぁ〜と思いつつ道着に着替える。……よし、行かない選択肢はないんだから……!思い切って声掛け行くぞ!

 

ということで顔を覚えている数人に挨拶に行った。……なんとね、見事に全員が僕のことを覚えてくれていた。最初に顔合わせた瞬間に「お〜!久しぶり〜!大きくなったね!」とハグを求められる。もれなくみんなそんな感じ。そんで最近どうだい?とか、あんなにちっちゃっかったのに大きくなって!とオーバーリアクションでコミユニケーションした。

ちなみに外国人の人たちとはもちろん英語でコミュニケーションである。久々だったけど、なんか思ったより話せた。

 

全員が覚えていてくれたことに感動を覚える。10年以上前の話を、親戚でも同級生でもない人からされるのは、かなり新鮮な気持ちである。この人たちの記憶にはきちんと僕が居て、その僕は今につながっている。

つまりその人たちは、僕の痕跡になっている。勝手に僕の生きてる記憶を持ってきてくれている。その人の過去に僕が居たことを証明してくれる。

 

この感覚が不思議だった。空手の場でしか会ってないからさ、ほんとに過去に僕が空手をやっていたことを証明してくれるような感じなんだよ。そのつながりを改めて実感してさ……上手く言語化できていない気がするけど、その感覚が不思議で良かったんだよね……