気がついたら11月ももう終わり頃に入っている。
何をするでもなく漫然と日々を過ごしていたらすぐコレだ。秋はあっという間にその姿を消し、植物は枯れの気配。段々と朝布団から出るのが億劫になってきて、一昨日ついに暖房を入れた。
僕は冬の朝というものがめっぽう苦手である。布団の暖かさと外界の温度差が異常な朝は、誰でもそうだが……布団を出るのを躊躇ってしまう。そうして躊躇っているうちに一度は覚めたはずの眠気が戻ってきて「まだ時間あるしいっか……」と二度寝の渦に飲まれるのである。
これを回避する方法は大きくわけて2つ。バカ暖かい寝巻きを着るか、起床のタイミングで暖房をかける。この2つ。
まだ若干暖房に抵抗感のある僕は前者を選択していた。高校生の頃から愛用している上下黒のぶかぶかスウェット。なんと妹とお揃いである。これはわざと合わせたわけではなく、お互いに琴線に触れたのがコレだった。つくづく兄妹である。
こいつの暖かさのおかげで、今朝は自然と布団から出ることが出来た。目覚ましの鳴る前に目が覚めて時間は午前5時。……些か早すぎである。日も昇っていない。こんなん絶対昼間に眠くなる。でもしっかり目が覚めちゃったし、二度寝は少し厳しい。
そう思った僕は、とりあえず夜明けの散歩にでも洒落込むことにした。流石に寒いかな?時になりお天気アプリに目を通す。

……もうね、バカ。「寒い」?そんなの書かなくても分かるよ。
冬ってのは温度以外のところから中々感じ取れないから、気づくのが遅れるんだよね。他の季節なら生える雑草の違いから感じ取れるというのに。
押し入れからコートを引っ張り出して着込んで外出。もう耳が痛くなるような気温。1桁って……ちょっと前まで30度とか出てませんでしたっけ?
ただ、夜明けの寒空ってのは悪いことばかりでもない。空気は澄んでいるように思えて僕自身まで洗われるような気持ち。あとコートが暖かい。でもこのコートデザインが好きじゃないんだよなぁ。
すれ違う人はほとんど居ない。唯一のそれは、走るサラリーマン然とした男性。こんな朝早くからお仕事ですか?師走にはまだ少し早いと思うんだけど、こういう方はいつもが師走なのかもしれない。
10分ほど散歩して、コンビニに寄って暖かいほうじ茶を買う。いつの間にか自販機にも暖かい飲み物が並んでいた。飲料メーカーも冬を告げている。
帰ってきて暖かい部屋でほうじ茶をすする。すると意識がぼんやりとして、じわりと眠気が帰ってくる。……まぁ、出社までまだ時間はあるし二度寝してもいいか。
そう思い潜り込んだ布団の心地良さは最早言葉では言い表せない。だらけた思考の中、意識はまだらに薄れていった。
こんなぼんやりしているから、いつの間にか今年が終わりそうになっているのだろう。