lothar’s diary

社会人3年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

水着の露出は女性の社会進出【水着の文化史】

ハイレグが古代中国にあるのか……そんな謎の回答を求めて図書館でとある本を借りてきた。それは「水着の文化史」この本に古代中国ハイレグの記述があるらしい。概要を見る感じ、そんな話が載っているようには見えないが、見てみないとわからないか。

 

f:id:Lothar:20241122090601j:image

 

――と言うことで図書館で借りてきたこの本を一通り読んでみた。

結果として古代中国ハイレグについての記載はなかったんだけど、話として中々興味深い内容だったので簡単に感想を綴っておこうと思う。

 

本書では欧米と日本における水着文化の発展について記載されている。欧米の方がちょっと早く文化が花開き、そのあとに日本の水着文化続く……みたいな内容だ。特に女性の水着に関して述べられている。男性物についても一応記述あるけど、あんまり変化なくても面白くなかったのかほんのちょっとだ。まぁ、女性の方がファッションとしての変遷もあって面白いよね。

個人的にまず驚いたのは近代に至るまで、水着と言う概念がほとんどなかったというもの。それまでは全裸で水浴びが一般的だったらしい。そのせいでキリスト教的世界観から、水浴びは欲情を掻き立てる、エッチなのはダメ!となっていたらしい。

しかし近世に入り、海水浴や水泳が健康にいいとか、水泳の競技化に伴って水着文化は発展を遂げてきた。この変遷が、実に興味深い。

 

最初の水着は肌をほとんど隠したドレスのようなものだったらしい。肌を出すのはエッチでよくない!、そんな男性たちの意見によりそうなっていた、と本書では述べられている。

そう……男性たちの意見……である。これはなんだか直感に反する意見だった。だって、今の時代では女性のビキニとか見て男性も楽しんでいる。むしろ積極的に受け入れているまである。それが今とは逆……まぁ、言われてみれば納得できないわけではないけれど。

 

ご存じのとおり、現代の水着は肌面積がとても多い。ほとんど露出のなかった水着は、女性の社会進出と比例するように露出が増していくのだ。これも、僕の直感に反するものだった。本書では女性が肌を出すことを、女性の社会進出の結果として受け止めている。

この感覚も僕にはなかった。なんとなく西洋では露出の多い水着が昔からあって、それが日本に伝来したと思っていた。しかし、女性の水着で上下の分かれたセパレーツ型が出てきたのは1930年代のことらしい。ビキニはもっと後である。確かに女性の社会進出が始まる時代と合っている。意見として違和感はない。だからと言って何も考えずに肯定するのも違うと思うけど。

 

ちなみに日本でのビキニの登場からは半世紀くらいしか経っていないらしい。面白いね。時代を経るごとに女性の露出は増えて行って、原初の姿に戻っているそう。これが原始回帰ってやつですか……

今までになかった視点を与えてくれるという意味で、本書は中々興味深かったと思う。本書の発刊が1980年代でそこから40年も経っているので、その40年でも大きく変わっているんだろうと思う。それも気になるよね。

本書の筆者は、現代の水着を見たらどのような意見を述べるのだろうか……