オマージュや元ネタだけで語らないでくれ
先日、僕はルックバックをという映画作品を見ていたく感動した。見終わってまずやったのは、自分の生の感想をまずブログに書き散らすことだった。感想って他人やインターネットの意見で簡単に歪むから、それを見る前に自分が感じたものをそのまま残しておきたかったのだ。
書き終わったら色んな人の感想を見る。もちろん他人がどう思ったのかは気になる。どんな風に受け取ったのか、僕が読み取っていないだろう情報にはどんなものがあるのか、これを見た他人はどんな感情を抱くのか……そんなのが気になってしばらくインターネットで感想を探した。
そんな折、オマージュについてひたすら説明してるものを見つけた。ここはあの作品のオマージュで、全体の台詞を見るとあの映画がテーマに入っているのは間違いない。いや、あのセリフや背景のポスターから見るとあっちの映画も入っているかもしれない……そんなことを只管に語っているレビューがあった。
僕はこのレビューを読んで、一気に冷めた。
昂る感情はすっかり平常運転に戻って、もうええわって。真顔になってそのレビューを読んでいた。
急激に冷めたので、僕は何かしらこのレビューが気に入らないのは違いない。しかしその何かしらがパッと分からなかったので、それを明らかにするために嫌嫌レビューをもう一度読んでみる。
改めて読み直して思ったのは「この人、自分がどう思ったのか何も書いてない」ってこと。
自分がコレ見てどう思ったとか、どう感じたとか、そんなのが全然ない。オマージュや元ネタ、作家性ばかりを語って、いやぁ良いよね……って言ってるだけ。1つも自分の言葉でレビューしていない。その情報はお前じゃなくても語れる情報だ。
それがつまんない……って急激に冷めた理由なのかな、と思った。しかもね、これが元ネタやオマージュを語るだけに徹しているならいいけど、変に我を出しているのよ。漫画では背景にある本があれだったけど、映画だとあれになってた。あれは看過されるべきじゃない……
んなこと全部AIだって言えることだわ!インターネットの集合知を自分の感想のように語るなよ!
それは情報の羅列だろ。それが見たかったら解説に徹したもの見るから。僕が見たかったのはあなたが何が面白くて、何が好きで、何に心を動かされたか……なんだけどなぁ。
ーーと、こんなことが急激に冷めた理由なのかな、と思う。
オマージュやらを見るけるのって楽しいと思う。でもそれは情報であって、いくらそれを自分の感想のように並べても、知識ひけらかしオタクにしかならない。他人の感想が見たい時は、生の感情が見たくてやってるんだ。僕もそれを念頭に置いて、情報羅列で気持ちよくなって語っているつもりにならないように気をつけたい。