Nyaton【Newton 増刊号】
昼下がり。ご飯を食べて買い物を済ませて、カフェで一休みした後の帰り道。気まぐれで本屋さんに寄った。久しぶりに小説の1つでも買って帰ろうかくらいの気持ち。
一般文芸コーナーを一通り回って、今の僕に刺さる本を見つけられず……ちょっと雑誌でも見て帰ろうかなぁ、と思った時……目が合った。
……うん、目が合った。本棚の猫と。本棚のある一冊で表紙を飾る猫と目が合った。
思わず釘付け。僕は近寄ると、その本を手に取った。

Nyaton。猫の科学。
タイトルで分かる。学術論文を掲載する、かの有名なNewtonのパロディだろ?それを猫でやる?いいセンスしてるじゃないですか。
とここで左上の小さい記述に気づく。Newton3月号増刊。ん?Newtonを出版しているところ自体がやってるってこと?そこがネコの科学なんぞの大衆向けコンテンツを提供しているというのか……?
オイオイ、そんなの気になってしまうじゃないか。っていうかあまりにも可愛い。ちょっと表紙の猫ちゃんが可愛すぎる。その日僕は結局、このNaytonだけを購入して本屋さんを後にした。もうこれは運命やろ、と思うほどだった。
家に帰るまで待ちきれず、道中の公園で開いて読んでみる。
中身は、そうだね……ガチガチの学術誌……ということはなく、大衆向けに分かりやすく猫の論文や生態、研究について、面白おかしく書かれていた。
あの、中学の図書館に置かれてるやつみたいな面白さ。読み心地はちょっと真面目な空想科学読本。難しい遺伝子の話を分かりやすく噛み砕いて説明してくれている。科学初心者の僕でもスラスラと読むことが出来た。
これね、読むだけで猫に詳しくなった気分になれます。内容はわかりやすいと言っても学術誌の増刊号。ちゃんと論拠に基づいているので、恐らくここで書かれていることに間違いはほぼない。猫って主人の名前覚えるらしいですよ。それだけに限らず、一緒に住んでいる猫の名前すら覚えるらしいっス。可愛い。ツンとした無愛想なイメージとは対照的に、そういうとこ覚えててくれるんだね。
なんだか猫を飼いたくなるいい雑誌だった。それと同時にNewtonに関するイメージも変わった。堅苦しい論文掲載してるだけだと思ってたけど、こういうやんちゃなこともするんだね。科学に親しみやすくなるという意味でも、かなり良い雑誌だと思った。
ま、僕猫アレルギーなので飼えないんですけどね。