噂のチー付与(コミカライズ)面白すぎる

正式名称「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」
前々から時折インターネットで名前を聞いていた、いわゆる「なろう系」ジャンルの中でも追放系と呼ばれる小説のコミカライズである。
この作品についてインターネットで聞いた評判は不気味だ。原作とは99割違う。原作に居ないキャラが番張ってる。ぽっと出の原作キャラに負けるな。こんな強引なタイトル回収見たことがない。
――何?何なの?その評判?どこまでハチャメチャやればそんな評判が出てくるの?!
と、そんな前評判で気にはなっていた本作。この度10巻分無料と言うことなので読んでみることにした。テンプレのなろう系は正直、面白いよりも不快が勝つので見なくなってしまったけど、大丈夫だろうか?
――待ってくれ、面白すぎる。
何だこのシュールギャグ。シリアスとの落差。ギャグ→シリアス→ギャグが1コマごとに入れ替わるような激動……朝の通勤電車で読むべきではなかった。口角が上がるのを抑えるのが苦しかった。
かと思えばバトルシーンはゴリゴリの能力バトル。各人の視点からの思惑が丁寧に練られていて、行動に説得力がある。僕がなろう系を見ていて感じていた、考えなしのキャラクタと、感情さえもご都合主義と、全く成長しない主人公がない。つまりかなりストレスフリー。
10巻とちょっとで半グレ編と言う長編が完結する。こ、この終わり方が綺麗すぎて……人情物でありながらちゃんとなろう系だし……え?何?こんなに色々ごちゃまぜで煮詰めたのに透明なスープが出来るみたいな感じ。おかしくない?他にこんな作品知らねぇぞ?
何か……他に例えようのない面白さだった。
長編のメイン張っていた「半分」や大人気「暗殺の母」は原作にはいないらしい。それどころか半グレ編なんてエピソード自体ないらしい。えぇ?あんなに綺麗に話が締まるのに?存在すらしないエピソード?こりゃインターネットの謎感想にも納得がいく……というものだ。
ここまで来ると原作とどれくらい違うのか気になるな……コミカライズでめちゃくちゃやると大失敗するイメージ強いけど、これは間違いなく成功だろう。と言うか別物とみるべきなのかもしれない。春秋戦国時代とキングダムくらいの関係だろ、これ。
これからがほんとに楽しみなので、ワクワクしながら読み進めようと思う。マジでいい漫画に出会えた。ありがとう、ツイッターで10巻無料を宣伝していた人。