インターネットは良くない場所だ。それは犯罪という本当に危ないものから、SNSの中毒性、日常生活で触れることの無い人間の醜い部分など……色んな意味を孕んだ言葉だ。
この意見には僕は概ね賛成している。もちろん底にしかない善さはあるのだけど、それにしても良くないことの方が多い。気が付かずに良くないものに触れてしまいがち。
そんなインターネットには他者に対する攻撃で満ち溢れている。妬み、恨み、不幸自慢。そんなものを見ては「人間は愚かだなぁ……僕はこうならないように気をつけなきゃ」と思うのである。
毎回僕はそう思って行動を改めるし、今の自分では想像もできない化け物になっているかもしれない将来は常に頭の隅にある。その可能性を考慮して、その可能性を下げるように心がけている。
しかしどうやら……インターネットを覗いていると、僕と同じ思考をしている訳では無い人も多いようだ。
例えば「うつ病で仕事が出来なくなりました」みたいな投稿。僕は友人でもない限り、こんな投稿に反応すらしない。明日は我が身よな、と思いつつそっ閉じする。
だが、そんな投稿に「うつ病は甘え」などとリプを送る人もチラホラ。明らかに身内のノリには見えない。気になってリプ者のツイート見てみると、やけに攻撃的……
そんなのを見て、思うのだ。「自分(リプ者)がそうなる可能性が微塵もないと思っているのか?」と。そんな人に限って、給料少ない、残業多いやら呟いていることもしばしば。その投稿だけ見て客観的に判断するなら、あなたもうつ病になりかねない環境だと思うけど……同族嫌悪?
……こんなことをインターネットで過激な投稿を見る度に思う。攻撃的になっている対象と自分が同じようになることを想定しないのだろうか?しかもそれを意見ではなく、他人への攻撃に使ってしまうなんて。
立場逆転なんてよくある話だろうに。聲の形とか、見てみるといい?
ーーとまぁインターネットの悪い部分を上げたのだけど、僕が既にこうなっている可能性だってある。画面の向こうの他人を化け物のように扱って、こんな記事書いてる時点で同じじゃない?自分は化け物になっていないと無意識バイアスかかってるんじゃない?
……僕はこれを否定できない。僕も本質は他人に無意味に攻撃的な人間と同じなのかもしれない。
までもせめて、その攻撃性を特定の個人には向けないようにしよう。そこは行動から現れる結果だから、それを自分がしていないことは断定できる。
……これもそんな線引きをして、自分はまだ化け物ではないと言い聞かせたいだけかもしれないけど。