目標設定が苦手である。そもそも目標を立てるほど仕事にのめり込んでいないというのはもちろんではあるけれど、それを除いても苦手である。
レビューの度に「具体性がない」とか「目標とする姿とずれてないか」やら、「それを達成してなんになるのか」など……色々考えても毎回突っ込まれる。
僕の所属する会社は社員の給料帯によって求められる働きのイメージが設定されていて、それに沿って目標を設定することになる。なのでそこからかけ離れた目標は指摘が入る。しかもそのイメージは結構抽象度高め。例えばこんな感じ。
顧客の事業から、表面化していない潜在的ニーズを探求・理解し、顧客に合わせた提案をすることで顧客課題に確実に解決している。
原文ママではないし、そもそもこれは僕の創作したイメージだけど、こういうのがいくつかある。社員は半期ごとにコレと現状を見比べて、その乖離を減らすような目標を具体的に立てなくてはならない。
具体的に、という所も重要で。というのもこの目標、そのまま社員の評価にも使われる。なのであんまりにも主観的で評価のしようがないと、それはそれで指摘されるし、僕の評価も下がるのだ。
そういう色んな角度から指摘を受ける目標設定。僕はどうしてもコレが苦手だ。毎回沢山指摘もらう。
さて、今年も例に漏れず僕は頭を悩ませていた。
だいたいなんだよ、この長ったらしい理想イメージは。何言ってるのか分かんねぇよ、と思いながら目標を作っていく。この時期になると目標設定について言及してる動画とか記事を見るのもいつもの事。毎回模索すんだよな〜。
そんな模索していた動画のひとつで、こんなことを言っていた。
「𓏸𓏸だったらいいな〜、から目標を立ててみよう」
正直、僕のやっている目標設定とはかなり方式が違うものについて話していたからその方法自体は有用だと思わなかったんだけど……でもこれを見て思ったことがある。それは「簡単な言葉にしてんだな」ということ。目標設定の文章は堅苦しくなりがちだ。しかしそこではめちゃくちゃ簡易な言葉から段々と堅苦しくしていた。
そこでふと思い至った。僕が今まで目標設定を難しいと感じていたのは堅苦しくものをそのまま理解しようとしていたからでは?
例えば、さっきの例文を簡単にするとこんな感じ。
お客さんが言葉にはしないけど、「これやってくれたら嬉しいな〜」ってことが何か分かる?
テンプレじゃなくてお客さん用にカスタマイズして解決しようとしてる?
お客さんの無意識の悩みに触れて、解決法まで話せる?
一旦こんな感じ。これだけでだいぶ分かりやすくなった。実際にこうして分解して、わかりやすい言葉に変えて目標設定をやってみると不思議なことにスラスラと作成出来た。こんなシンプルな手法で楽になるとは……実際にいくつか指摘をもらうことはあったけど、前回よりはだいぶ少なくなった。
これは恐らく他の色んなところでも使えるテクニックだと思う。ちょっと今後意識しよ。