この春、僕の10年来の友人が上京してくる。それに伴って「せっかくだからルームシェアするか!」みたいな話が出ていた。最初は冗談だったのだけど、段々とやる方向に傾いていき、いつの間にか「3人のうち1人の勤務先次第でやろう」になった。
ちなみに個人的には大歓迎である。だって面白そうだからね。
ということなので、そいつの配属先が決まるのを待っていたのだか、その結果がつい先日出た。
ーー首都圏配属。これは即ちルームシェア確定演出である。
ということで早速部屋探しを始める。必須条件は駅徒歩20分以内、3LDK以上、光回線。ここからネットで部屋を調べつつ条件を詰めていく。
調べていくと、一人暮らし分の家賃を出せば、下手したら新築すらも住めそうなことが分かってきた。別に安く抑えるためのルームシェアじゃないのでこれは僥倖。しかし調べていくうちに段々と各々の価値観の違いが出てくる。
トイレは2つあった方がいい、やっぱ家賃は抑えよう、マンションと戸建なら戸建てがいい、駅近と家賃なら家賃優先などなど……まぁある程度認識の擦り合わせが必要にはなってくるだろうと思っていたが、いきなりである。
でもここはなんやかんや言いつつも大方各人の希望を通しつつの場所を洗い出せた。まぁここから内見して、審査通らないと行けないのでこれで確定という訳では無いけど……そんなことよりも荒れる話があったのである。
それは会社からの引越し補助金。3人のうち1人の会社はそういう補助があるらしくて、その補助額は家賃をベースにして決まる。
つまり全員で出す想定の家賃をベースに、1人のみに補助金が出るのである。それは1人分よりも間違いなく多くて、他2人は出費がマイナスになるのに、そいつだけプラスになる可能性もある。これに対して、主に2つの意見が対立した。
①補助金をその1人のモノとして手をつけない
②3人のモノとして補助金を全額家賃等に使いきる
この意見の対立が起こった。どちらの意見も分かる。なのでどっちが間違ってるとか言えない、難しい議題である。ちなみに僕は前者である。その人の会社の補助金であって、僕らの会社じゃないんだから、そいつが少しでもモヤる可能性があるなら出さない方がいい。それに僕は最初から自分の分は全部出すつもりだったからね。
までも僕は正直どっちでも、ほか2人の遺恨が残らなければ問題ない。なのでここの決定は、当事者だけど傍観者寄りである。
ここの議論が思った以上にヒートアップした。ヒートアップし過ぎて翌日に結論は持ち越された。そんで話し合った結果、折衷案として「初期費用が一定の額以上になったら補助金から出す」という結論になった。
恐らくここまで議論を要する問題はいくつもないと思うけど……まぁ前途多難である。