叉焼純粋豚そば 醤油【なかご】
仕事終わりの金曜日。他の同僚らが残業に身を投じようとしている中、僕は定時少し過ぎにオフィスを出る。「お疲れ様でーす」とこれから数時間ここにいるであろう相手に声をかけて帰るのは少し罪悪感があったけど、定時だし……普通に僕これ以上仕事ないし。仕方ない。
そんな憂鬱もオフィスを出ればもう忘れている。帰りはせっかくだしラーメンにしよう。いつもなら帰り道である渋谷で食べて帰るところだけど、そろそろ渋谷のラーメン屋さんは巡りきった雰囲気がある。今回は少し別の路線に乗り換えて冒険しようじゃないか。そうだね……赤坂とかどうだろう?以前美味しい中華があったし、繁華街もそれなりに賑わっていたと思う。それに永田町近くなら、オシャレなラーメンが多いのではなかろうか?今日の僕はそんな気分だ。
ということで赤坂へ。記憶の通り、様々な飲食店。ちょとオシャレなところが多いのは言うまでもない。
その中を十分ほど練り歩いて良さげなお店を発見。「なかご」というラーメン屋さん。店前に出ているメニューの純粋豚そばの文字に惹かれた。他の出汁は全く使わず、豚だけの出汁でとったラーメンとのこと。
よし、ここで決定。券売機では、叉焼純粋豚そばを注文。華金なのでちょっといいのにしちゃう。
店内は明るめなんだけどどことなく感じるセレブリティ。いかにも高そうな雰囲気がある。いちおラーメンの価格は高めだけど、手の届かないほどじゃない。でも実家の母は「こんなの高くて食べられない〜」と言うだろう。

コチレドンその豚そば。透明感のあるスープ……っていやちょっと待って?イクラ?!イクラ乗ってね?なんでイクラ?いくらなんでもそれは想定外だけど?!
……まぁ、見た目でも楽しませると言うやつだろう。流石赤坂である。で、でも問題は味よね。では、いただきます。まずはスープから一口。
ーーまろやか。地元福岡の豚骨ラーメンを優しくしたらこうなるって感じのスープ。醤油はそこまで主張せず、あくまで豚の旨味を調整する程度にとどまっている。豚って特有の臭みがあるんだけど、それがどっか行ってしまっている。言われなきゃ豚だけの出汁だってわかんないかも。確かにこれはラーメンというより中華そばのそれだ。
麺は細麺。こんな彩りやってたらいつの間にか伸びてヤワヤワ麺になってんじゃないの〜と思ったけど、それを見越してあるのかちょうどよい歯ごたえだった。
イクラはまぁ……プチプチしてたよ。柚子も散らしてあるみたいだけど、これはあんまり感じなかったな、僕の花粉症のせいかも。
そして特筆すべきは叉焼。眼の前で炙られていたそれである。箸で取ったときに連想したのはでっぷりとしたアザラシ。そんな感じの脂と蕩け具合。これ美味しい。でもあんまり食べると胃もたれしそうなほどに強烈である。
ご馳走様でした。
やっぱねぇ、見た目おしゃれで高いやつは大体実際美味しいのよ。僕は上京してから時たまそれを感じるよ。でもそういうのは相応に高いからなかなか行けないよね。
いや、今の僕なら全然出せなくはないか。よし、赤坂にはきっと他にもいい感じのラーメン屋さんがある筈。しばらくこの地をターゲットにしようじゃないか
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なかご
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