lothar’s diary

社会人3年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

違和感に気づくのが面白い【魔法少女山田】

魔法少女山田」

 

一見すると最新のアニメかな?と思うようなタイトル。しかし実際は「フェイクドキュメンタリーホラー」というジャンルの実写映像作品である。

全3回に分けて放送されたそれは、「唄うと死ぬ歌」というインターネットで噂される曲の謎に迫っていく話になっている。

これは「イシナガキクエを探しています」と同じ「TXQ FICTION」の作品。いわゆる嘘のドキュメンタリーだ。しかしそのリアリティとじっとりと張り付くような恐怖から一部で好評を博しているシリーズである。魔法少女山田はその最新作だ。

 

こっからネタバレ注意ね?

 

 

 

 

話は、唄うと死ぬ歌について調査していた「貝塚陽太」という青年が語る形式になっている。数々の証拠映像と共に真相に段々と迫っていく様を通話先の誰かの視点から見ている。

1,2話はほとんどその形式から変わることもなく、どこがホラー?確かに不気味な点はいくつかあるけど……というのが正直な感想である。強いていえば2話の最後、山田さんが魔法少女として生放送に復活した!とあったけど……これ別人じゃない?という違和感があったくらいだ。

 

しかし3話でそれが急転直下。唄うと死ぬ歌の作曲者である山田さんの死の真相を解き明かそうとする内容になっている。そこで明らかになるのは、唄うと死ぬ歌が幼稚園の監視カメラの映像であること。そこには魔法少女に分した山田さんが写っていた事。そして貝塚が何故か、山田さんの死が他人から言われている心臓発作ではないと確信していること。

確実に明言されているのはこの程度で、他の情報は仄めかされている程度のものである。だが、その仄めかされた情報と所々にある違和感をかき集めると真相がぼんやりと見えてくる。

 

こっからはそれらの情報からの推測。

まず貝塚の通話先は10年以上前に山田さんに密着してドキュメンタリーを作成した三田監督だと思われる。というのもこの作品のエンドクレジットカードには「魔法少女山田 第二章」と題して、監督の欄にその名前があったのだ。そこから考えると、これは三田監督のドキュメンタリー映画と言うことになるだろう。だとしたら通話先は三田監督だと考えるのが妥当である。

その上で色々から考察して黒幕は三田監督で、彼女の人の死すらエンタメに変えようとしている部分がこの作品の気持ち悪さだと思った。考察についてはネットを調べたら色々あると思うのでここでは省略。

 

僕がこの作品を見て面白かったのは違和感が繋がっていってストーリーが出来上がることだ。例えば、幼稚園の元園長と貝塚の取っ組み合いシーン。明らかにカット編集が入っている。これは取っ組み合いのシーンを取り直した証拠なのではないか?つまり、その部分はフィクションなのではないか?というストーリーができあがり、それを証明するような違和感がボロボロと出てくる。それに気づいて納得する過程がめちゃくちゃ楽しかった。

 

かなり不気味で気づくと人の作為的気持ち悪さがあるけれど、それに気づく過程が楽しい作品だった。この面白さって他では中々ないから貴重だよね。

 

 

関連

youtu.be