通りもんをもらう側になりました
地元福岡から妹が上京してきた。この度そのお引越しの手伝いに僕は駆り出され、せっせとベッド組み立てたり、買い出し行ったりした訳である。
母も手伝いとして来ており、作業に入る前に「これお土産」と紙袋をもらった。福岡のお土産、しかも母から。この中身は容易に想像がつく。
「……通りもん?」
僕の問いかけに母は「帰ってお友達と食べなね」と返した。やっぱ通りもんだよね。わかってんじゃん。
通りもんを知らない人向けに簡単に説明すると 「白餡の中に練乳・バターを使用した、和洋折衷の饅頭(Wikipediaより引用)」。福岡お土産の定番である。これは非常に美味しい。空港で買える全国お土産Tier表があったら絶対S。それは間違いない。

引越しの手伝いが終わり、家に戻る。同居人達にお土産もらってきたよ〜と声をかけ、通りもんを披露。すると「俺通りもん食べたことないかも」とのこと。
は?そげなん有り得んくない?とりま食え!と激昂し食わせた。美味いってさ。そうだろうそうだろう。
しかし食べたことない彼の言い分としては「だってお土産として買っていくことはあるけど、買ってもらうことないじゃん!」だった。これは確かに一理あるな、と思った。
よく考えると、僕が最後に通りもんを食べたのは3年前に上京した時だ。友人と祖父母にお土産として買っていき、それをちょいとつまんだ。
確かにお土産として買ってきてもらって、それを食べるのは今回が初めてかもしれない。まぁそれまで福岡に住んでいたのだから、お土産として貰うわけないと言われればそうだけど。
あー、もう送る側じゃなくて貰う側なんだ。
僕は福岡の人ではなく、上京した関東人なのである。少なくとも母からしたら、事実そうなのだろう。それは段々と僕が地元から離れていることをハッキリと表しているようで、少し寂しい気持ちになった。郷愁に駆られて、「あー地元帰りて〜」なんて思う。
東京に出てきても、ノスタルジーとか関係なく福岡は良いところだったな、と思う。個人的に東京は生活はしづらい。遊びと仕事の場所。生活の場じゃない感じがすごい。だから普通に帰りたくなる。
今はルームシェア始めちゃったからあと数年は帰らないだろうけど……いつかまた通りもんを渡す側になるのかもしれない。いや、そうなるといいな。
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