折り紙、それは日本人なら小学生から親しみのある遊びである。小学校で千羽鶴のために鶴を折ったという人も多いだろう。
親しみのある遊びだが、その奥は深い。緻密で精巧な技術の求められる高レベルの折り紙が存在することは多くの人が何となく知っているだろう。
さて、東京は湯島。ここには「おりがみ会館」という施設がある。入場料無料、様々な折り紙から和紙の製造まで行っている折り紙の殿堂だ。
僕はその名前に惹かれて、興味を示し、立ち寄った。
ということで、おりがみ会館行ってきたよ!!
どうやら小さなビルが丸々一棟使われてるっぽい。なんか寄生虫館思い出すね。
入口で写真撮ってると外国人の家族連れが入っていった。……なるほど、外国人の方も気になるよね、折り紙。
エントランスの1階には案内といくつもの折り紙作品が展示されている。もうこの時点で結構感動するクオリティの折り紙が並んでいる。
上のやつは折り紙と言うよりは「和紙人形」というらしい。この後、事務員さんに教えてもらった。
しかし下の写真は紛うことなき「折り紙」。マジでパッと見人形とかに見えるかもだけど、まじまじ見れば分かる。これは折り紙である。その制作過程は想像もつかないが、これが凄いことだけは分かる。
2階は展示。そして3階は売店、4階が染紙工房。
順番にまずは2階から。僕が感動した作品を2つ紹介。
その1、連鶴の絵。
この細々したやつは全部鶴。しかも下のやつは「連鶴」という1つの紙から作られた鶴だ。これ全部繋がってんだよ?すごくない?
その2、ふくろうと木
70センチ角の1枚の紙から作られた作品。
これが一枚の紙なんて信じられないよな。これぞ折り紙の真骨頂なんやろなぁなんて思ったり。
3階の売店は折り紙がいっぱい売ってた。クソデカ折り紙から手のひらサイズまで、様々な折り紙。そもそも折り紙に色々種類があるのを知らなかったからそれだけで驚きである。
ちなみに売店の奥にはおりがみ会館のボスみたいなおじいちゃんが居て、外国人観光客に折り紙を教えていた。その人いわく、「ここの客は8割外国人」だそう。
なるほど、意外と外国人ウケの方がいいんだ……
売店をぐるっと回って最後に4階の染紙工房へ。
個人的にはここが1番面白かった。工房では職人さんが和紙を染めているのを目の前で見ることができる。
これは着色されて干されている和紙。そもそも和紙が干されているのを見るのが初めてでとても興味深い。
そんで職人の方が色々説明をしてくれる。今やってる作業がどのような工程なのか、とか。置いてある和紙を見せて、「これはどうやって染めているんですか?」って聞いたら教えてくれる。これがなかなか興味深い。
工房の端っこに展示されていた和紙人形。工房の隅に書いていた落書きがいつの間にかゆるキャラ化していたそう。可愛い。
これの流れで和紙人形の作り方を聞いたりした。そもそも和紙人形なんて存在から知らなかったからね。これもっと有名になっていいんやないの?
おりがみ会館、入場無料でかなり楽しめた。
日本人なら折り紙自体には親しみがあるかもしれないが、ついでに見れる染紙工房は一見の価値あり。
これからも日本のおりがみを発信していってほしい!なんて思いました。
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