lothar’s diary

社会人3年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

引っ越し屋の「繁忙期は高くなる」ってどういう原理?

マジでふと、思った。

 

――なんで繁忙期は引っ越しの金額高くなるんだ?

 

……いや、そりゃ繁忙期だからだろ。依頼が多けりゃ金額が高くなるのも当然じゃん。

うん、僕もそう思ってたんや。そう思ってたんだけど……それってよく考えたら値段が高くなる理由にはならなくない?

繁盛している=金額が高くなる……ではない気がするのよね。だってさ、ラーメン屋さんを例にあげると、いくら客が増えようとラーメンの値段が上がるわけじゃないじゃん。売り切れることはあっても、客が多いから値上げしなくない?

 

その例で考えると、引っ越しの値段上がるのは変だよね……予約取れないなら全然わかる。ラーメンの売り切れと同じ原理だ。しかし値段が上がるのはなんか変じゃない?だって普段の値段で運べない訳じゃないでしょ?

 

数年前に比べて引っ越し全体の値段が上がっているというが、それは別の話。給料アップのための値上げが全然問題ない。むしろ物価は上がっているのにスタッフさんの給料据え置きの方がダメだと思うから、それは納得である。繁忙期が高くなるのはまた別の話。

 

ちょとベクトルを変えて、値段が高くなった別の例で考えよう。

――キャベツ。ひと玉1000円になって世間をにぎわせたのは記憶に新しい。これは意外と納得できる。キャベツが不作で供給量が減ったから。数が少なくなったのに同じ価格で売っていたら農家が立ち行かなくなる。少ない数を売って普段の収入を得るためには、キャベツの値段を上げるしかない。農家の生活のためだ。納得できる。

でも引っ越し屋は違うやん。供給へってないやん。需要が増えてるだけやん。いや、僕が知らないだけで、実は春って供給減るんですよ……ってことなら納得だけど。ちょと調べた感じそんな話は出てこなかった。

 

――となるとやっぱり不思議なのである。

引っ越しの供給量は減ってない。多くなる需要に対応するために人手が増えると言っても、その人手で同じ価格で稼げばカバーできるんじゃなかろうか?業界知らない人のシンプルな考えなので間違ってるかもだけど、基本そういうものなんじゃなかろうか、と思う。

これね、ここまで読んだ人はうんざりしながら「需要と供給だろ。中学の勉強も忘れたのか?」と呟いているかもしれない。

いや知ってますよ?需要が上がると値段が上がるんでしょ?経済の法則としてそれがあることは分ってるんですよ。

でもそれってラーメン屋さんや農家さんみたいな、生活に根付いたイメージが出来ないんだよね。僕はそこに根付いた状態で納得したいわけで……そういう法則なの!で片づけられるのは納得いかない。

 

んで色々考えて一番しっくりくるのは「儲けられるから」

繁忙期は何もしなくても引っ越し屋さんに依頼が入ってくる。しかも依頼者はどうしても引っ越しする必要があるわけだから、多少高くても断らない。

だからこそ値段が上がる。それならしっくりくる。

でも「儲けられるから」と顧客にストレートに告げるのはちょと金儲け全力感があって感じ悪い。その感じ悪さを包み隠すためのオブラートが「繁忙期」と言う言葉なのではないだろうか、と思った。

つまり「繁忙期だから高い」ではなく、「繁忙期ならそれなりに高くしても依頼がなくなることがないので高い」と言うのが正解かもしれない。

――そんなことを引っ越しの作業でトラックに荷物を放り込む作業員を見ながら考えるのでした。