lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

「シン・ウルトラマン」は庵野監督の映画としては△、ウルトラマンとしては◎

そういえば書いてなかったな、ということで「シン・ウルトラマン」の感想。

先月公開された「シン・ウルトラマン

シン・ゴジラ」や「エヴァ」の監督である庵野監督が関わっている映画ということで、世間からの期待値も高かったし、僕の期待値も高かった。

僕としても、庵野監督の作品として楽しみにしていたし、幼いころにウルトラマンを見て育った僕は「ウルトラマンとしても」この作品を楽しみにしていた。

 

公開後の反応としては、SNSなどは賛否両論。よかったという人もいれば悪かったという人も。

僕の個人的な感想としては面白かったけど、期待していた何かがなかった。

さて、この「何か」が問題である。

 

正直僕は庵野監督のオタクでもなくミーハーなので、彼の作品はエヴァと「シン・ゴジラ」しか見たことがない。どちらも完成度が高くて、監督のこうやりたい!!ってのが出ててとても面白かった。特に「シン・エヴァ」はもうほんとにやりたいように、いっそこれは庵野監督の自伝なんじゃねぇか?ってくらい作り手の作りたいものが見えて、めちゃんこ興奮した。この「自身を投影させたかのような作品に対してのクソデカ感情」が僕の感じた「何か」なのかなぁと思う。

僕は「シン・ウルトラマン」にそういう庵野監督の作りたいものに対する究極までこだわった作品としての形を期待していた。

 

――んでも正直、その点に関しては期待外れだったと思う。

今作、あんまり庵野監督の色は出ていない。俺はこれをやるんだー!!みたいな異常な創作意欲が見えない。

じゃあ、今作が面白くなかったかと言えば、そんなことはない。

この作品には「ウルトラマンとしての」面白さが詰め込まれていた。

 

ぶっちゃけ、僕の感想として今作を一言で表すならば、

 

最新の初代ウルトラマンリメイク作品

 

これに尽きる。

この作品を、庵野監督の作ったものとしてではなく、ウルトラマンシリーズの一つとして見ると、評価は満点に近い。

ちりばめられた小ネタ、初代マンに忠実なリメイク、特に最初のウルトラQのくだりをやってくれたのはウルトラマンオタクをしては大歓喜に違いないね。

 

だから、僕の評価としては「庵野監督の映画としては△、ウルトラマンとしては◎」だ。ウルトラマン好きだから、僕としては満足。

まぁ、庵野監督は特撮オタクらしいし、それが前面に出た結果だとか、樋口監督がメインでやってるからとか、いろいろ紆余曲折があったみたいだけど、そんな裏エピソードは映画それ自体に関係ないから置いておく。

あでも、それなら庵野監督のクソデカ感情は「原作リスペクト」という形で出ていたと言えるかもしれないね。だとしたら今まで違う形すぎて見る側の感じ方が変わったとも考えられる。

 

でも、それはそれで面白い裏エピソードも多かったのでぜひ調べてみてほしい。