旅館での夜、ふと目が覚めた。まだ暗い夜半。周りはみんな寝ている。僕は異様にのどが渇いていたので自販機を探しに部屋を出た。いろいろ探し回って温泉の前に自販機を発見。お茶を買って喉を潤す。
――時刻を見ると午前6時前。あと30分ほどで日の出の時間だ。うーん、せっかく目が覚めちゃったしなぁ。ちょうどいい、カメラ持って朝のお散歩行きますか!
日の出までごろごろしてから宿を出る。外は生憎の曇り空。うーん、もったいない。
いかにも温泉宿という雰囲気の良い道。素晴らしいねぇ。左側が旅館で右側に並ぶのはお土産屋さん。奥の方に見える橋は長良川にかかっているものだ。
ちょっと川の方に向かって歩く。昨日はストレートに旅館入っちゃったから周りに何あるか知らないんだよね。
川の方に降りていくと船を発見!!あれは鵜飼いとかで使われる船なのかな?たくさん並んでいて壮観である。港かよ。
宿のすぐそばにあった謎施設。観光客向け?それともここから実際に船出す用意とかするのだろうか?なんか古びた感じがいい味を醸し出している。
陸揚げされていた船。木製なんだね。昔ながらの伝統的な船ってやつなのだろうか?「彩雲丸」……かっこいい名前だ。一回乗ってみたさあるよね。近くで鵜飼を見せてもらいたい。
川の横の水道に置かれていたキャベジンの空き瓶。なんかよさげだったから思わず撮影。この地域の誰かが酔っ払ってここで水浴びながら飲んだりしたのだろうか……?生活感ってやつがある。
対岸に渡ろうと橋を歩く。朝も早くから走るバス。どこの地域でもさして変わらない日常って感じだね。
橋を渡って発見した地下通路。道を渡るために存在しているようだけど、車どおりは多くないし、信号も普通にあるし、必要性は特にない気がする。田舎都会問わずあるよね。
ポジション的にマンションを祭っているようにも見える神社。長良川の水害対策なのか、分厚そうな扉があった。川の近くだからこそのやつだ。
さっきの橋の下を通る道。なんか通ったら別の世界に行きそうな雰囲気。
歩き回っていたらいい時間になったので一旦ホテルに帰還。なかなか良い朝の散歩でした。
さて、一息ついたら皆が起きてきたので次は温泉。
1階と2階に温泉があるのだけど、午前と午後で男湯と女湯が入れ替わる。つまり、別のお風呂に入れるのだ!これを逃す手はないだろう。よし行こう!
1階の温泉は内湯は2階と同じ、シルキーバスと薬湯。露天は長良川の源泉と謎のジェットバスだ。
1階の何より良いポイントは眺望。長良川の眺めがよく見える。しかし、よく見えるゆえに、対岸から丸見えである。なるほど、それで明るい時間はこっちが男湯になっているのか。
川の景色を見ながらの入浴は中々乙なもので、少しのぼせそうになるくらい入っていた。うん、これは絶対行った方がいい。早起き苦手な人でも横着しないで行った方がいいよ。
お風呂から上がったら朝食。本日の朝ご飯はバイキングだ。
小鉢とかいろいろあったので朝からいっぱいとってきてしまった。どれもこれもおいしそうだけど、特に気になるのは「朴葉味噌」。納豆の上にあるやつ。これがまろやか、かつしっかりとした味噌の風味。これはご飯につけて食べたら絶対おいしいやつだ!
左のおにぎりは朝からの元気のいいおじさんに握ってもらいました。あさりのなんかが具に入ってるよ。
あと個人的においしかったのは「鮎茶漬け」。ここから追加で食べたんだけど、出汁と鮎の身の風味がマジでよかった。これは絶対食べておいた方がいい。
――ごちそうさまでした。ご飯を食べ終わって部屋に戻る。
と、ここで急激な眠気が……まだチェックアウトまでは少し時間があるので仮眠を摂ることにした。おやすみなさい。