「温泉行きてぇ〜」
夏の熱波も過去となり、急激に冷えて秋を置いてけぼりにした11月。コートを着ても冷たい風でダメージを受けて、そんなことを呟いた。
温泉……もう半年は行っていない。最後に行ったのは3月の熊本か。うん、温泉行くか。
--ということで温泉に行きます!……けど関東の温泉とか全然知らんしなぁ。とりあえず会社の同僚に温泉に詳しい人いるから聞いてみるか。
「最近寒いから温泉行きたいんよねぇ」
「温泉はいいよね」
「んで君週末温泉巡りしてる言うてたやん?なんかオススメのとこ教えてくれん?」
「いいよー。それか一緒に行く?」
……そんな感じで同僚と二人で温泉に行くことになった。僕は全然詳しくないので全部同僚任せ。よろしくお願いします。
そんなわけでやってきたのはここ。「綱島源泉湯けむりの庄」。東急新横浜線の新綱島から徒歩20分。
僕が横浜住みということを話したら「近場にしましょう」ってことでここになった。サウナもあって結構充実した施設との事。
昼以降は混雑するそうなので、朝から行くことに。10時に現地集合。
ちなみに料金は、入湯料込で1500円ちょい。お……思ったより高い。土日で料金あがるにしても結構な金額だなぁ。
ちなみに受付で館内着やタオルを渡されるので、マジで手ぶらでも問題ない。
入ったらまずは温泉へ。
温泉は黒くて、少しヌルヌルしている。ヌルヌルするのは酸性温泉だっけ?いや、アルカリ性でもなるのかな?
ちなみに後で調べたら「ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉」というやつらしい。ナトリウムなんちゃらってのは嬉野温泉で見た気がする。色は違うけど、成分はあそこと似ているのだろうか?
風呂上がりの肌もすべすべでなかなか良い温泉だった。黒い温泉は九州ではあんまり見た事がない気がする。一緒に行った同僚は北海道出身なんだけど、そっちでは結構あるらしい。
温泉だけでなくサウナもなかなか良かった。
ま別に僕はサウナ詳しくないので、どこが良いポイントなのか具体的に述べることは出来ないけど、ちゃんと整った。整うことさえ出来れば、それは良いサウナだろう。
ーーんで、驚いたのはここからである。
風呂上がりに館内着に着替えた同僚はふらふらと休憩スペースの奥に。そこには人一人が寝転がってだらけられるサイズのリクライニングベッドが所狭しと並んでいた。
老若男女問わず館内着で寝っ転がって、寝たりゲームしたりマンガ読んだり……なるほど、温泉の休憩所は僕の想像以上に進化していたようである。
僕のイメージでは温泉の休憩所って、特に何もない座敷でマッサージチェアがある程度だったので、これにはかなり驚いた。
マンガも最新のものまであるようだし、これは全然一日いられるな。これならちょい高めの入場料も納得である。
しばらく休憩所でお昼寝。温泉入った後ってなんか体サラサラしてるし、寝心地もよいんだよね。ついウトウトしちゃう。
目が覚めてきたら次は腹が減る。ということで併設されたご飯処でランチ。
天ぷらとそば。風呂上がりにうまいやつ。
特にそばはね、出汁がサウナでからっからになった体に効く!!!うめぇーーー!!!!天ぷらもサクサクでうまい。特に舞茸が最高。
腹も満たされて、もう少し休憩所で休もうかと思ったが、すでにどこも空いていなかった。なるほど、昼以降混雑というのは、この休憩所のことだったのか。
しばらく待っていたら空きそうだけど、それならまぁ家帰るか。ということで今日は解散。
しかしまぁ最近の温泉ってのはすごいね。マジで丸一日過ごせるよ。自分の温泉観をアップデートした、そんな一日でした。