lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

リスカは死にたいからするものじゃない

 

これ。意外と知らない人は知らない事実。

リストカット」っていうと、メンヘラな人とか、死にたいと常々思っている人とかそういうイメージだと思う。

こんな記事をわざわざ見に来る人はリスカに対してある程度理解があるだろうから、リスカしてる人間はみんな死にたいと思ってるという偏見は持ってないと思うけど、世の中の自傷行為に対する解像度が低い人はそうでもない。

 

僕の両親はまさにこれだった。

僕は高校の頃に日常的にリスカしてた時期があるのだけど、その時に言われたのは「親にもらった体を大事にしろ」

まーこれは今にして思えば不親切な説教で、リスカという行動を叱責して、なぜそれをするのかを分かってない。多分聞いたら、死にたかったからとかつらかったからって答えたんだろうな、と思う。

つまり、なんでリスカという行為をするのかわかってないから、解像度の低い、意味のない叱責をうちの両親はしていた。多分、世の人間の大半は両親と同じような考えなのだ。

――というか、その思考が普通なのだ。

 

今の時代、ちょっとネットを調べればリスカしている人の心理を説明しているサイトはたくさんある。

そういうサイトではたいてい、リスカは自分が行動できるようにするための行為だと説明されている。

リスカすることで、脳内に落ち着く物質が出て、雑然としていた思考が整理されるんだとか。

あとは、人の気を引きたくてやっている行為って説明しているところもあったね。

まさにその通りやなぁ、と思う。

僕はまったく前者のタイプであり、リスカして脳内に湧いてくるネガティブな思考を落ち着けていた。

 

僕の悩みは学校に起因するものだったので、たいていリスカするのは朝。

一度リスカして、学校に行きたくない感情を押さえつけて登校していた。

リスカは僕の中では比較的ポジティブな行為だったんだけど、それを咎められるもんだから、負のループが深まっていく。

でも、それは誰かが悪いとかじゃなし、リスカを悪いものと決めつけている人を咎めることも出来ないだろう。

それでも、その行為にもう少し理解があれば僕はもうちょっと苦しまずにいられたのかなぁと、思ってしまう。

 

リスカってイメージ悪いし、血が出るし、あまり触れたくない事象だと思う。でも、そうしてそれをするのか、どういった感情でその行為に至るのかということに関する理解――知らないことを知らないからって決めつけるだけじゃなく、きちんと向き合って理解する――ことを出来る人でありたいなと、周りの人にもそうあってほしいな、と思う。