lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

大人になること、変わらないこと

中学時代の友人たちと飲みに行った。

7人で夜から飲み。全員が何かしら仕事して自らで生計を立てている。1人は子供も生まれ、正真正銘パパである。

 

久しぶりに会うものだから、今何してるとか、昔あんなことあったよなって内容がほとんどだった。でも騒がしいやつは騒がしく、昔と変わらないところもあった。

 

問題が起こったのは二次会だった。二次会のバーで何がきっかけだったか忘れたけど、2人が喧嘩した。……と言っても殴り合いとかではなく、ちょっと言い争い程度のもの。

正直昔から喧嘩ばかりしていた2人だったので、僕は懐かしいなぁなんて思いながら見ていたけど、場所が悪かった。他の客もいるバーで言い争うものだから、逃げるようにバーを出ることになった。

 

言い争いしている2人を一旦置き去りにして、酔いつぶれた1人に迎えをよこさせる。

それを見送ってから2人に合流。

でも片方はそのまま帰ってしまった。

 

残った人間で別のバーで。でも話の内容はさっきの出来事でもちきりだった。

 

さっきはすまんかった

 

彼は僕らにそう謝った。中学の頃はどんなに自分が悪くても絶対に謝らなかった彼が、である。

僕は別に気にしていないと告げ、2人の喧嘩する様がなんだか昔と変わらなくて懐かしかった旨を伝えた。

 

「そうよな。お前昔から見慣れとーけんね」

 

お前……開き直るのはそれはそれでどうかと……いや、それは昔から変わらんとこか。

 

「でもお前らほんと大人になったよ。あの場で何も言わないで居られるのってそういうことだよな」

 

彼はピーチウーロンを飲み干してそう言った。そんな言葉にそうかもね〜なんて頷く。でもそうやって周りが大人になったという彼も、昔に比べたら……

中学の頃ならまず間違いなく手が出ていただろうし、謝ることなんてしなかった。そう考えたらお前も大人になったんやない?

 

「お前……見下しとるな?!」

 

あー……いややっぱそういうとこは変わってないわ。

予想外に喧嘩腰な姿勢に思わずそう呟く。

 

僕はみんな大人になったなぁなんて思ったけど、意外とそうでもなくて……ガキみたいなとこがみんなに残ってる。

まだ段々と『大人』とかいうあやふやな物への変化の過渡期だということだろう。

 

それに変わってしまったら昔を懐かしむことしか出来ず、そのまま変わらないものを感じられなくなるのかもしれない。

僕は今、変わっていないことがたまらなく嬉しいのと同時に、変わっていく実感に一抹の寂しさを覚える。

 

これから10年経っても今と同じように大人の過渡期で居られると嬉しいな、なんて思った。