2023年2月5日。この日の関東は稀に見る大寒波がやってきていた。降り始めた雪は徐々にその勢いを強め、夜には吹雪と化していた。
……と言っても僕は在宅勤務。カーテンを閉じて暖房の効いた部屋で仕事をしていたら、外の暴雪に気づくことすらない。
その日は家の外に出るつもりがなかったので、本来なら気づくことすらなかっただろう。しかし、ディスコードで友達と作業通話している時に「お前のとこ雪すごいらしいやん」という話になった。
雪ね……凄いらしいけど寒いの嫌いだから引きこもるかな……と、当初は思っていたのだが。
僕はある存在を思い出す。そう、先日購入したカメラである。
滅多にない雪の日。この日にカメラを使わなければ次に雪をそのレンズに収めるのは何時になるだろうか？
うん、そう思うとわくわくしてきた。よし、仕事終わったらカメラを持って外に遊びに行くとしよう。決めた。
ということで仕事は定時で切り上げ。しっかり着込んで出発。家の目の前から真っ白で歩くとしっかり足跡がつく。
数年前に真冬の山形に行ったことを思い出す。まぁあれの方が数倍すごい雪だったけど……
駅に向かい電車に乗って横浜駅へ。横浜駅の屋上から写真とか撮りたいな。空いてるかな？
横浜についたらまずは屋上に向かう……のだが。屋上は案の定雪の影響で閉まっていた。うーん、残念。
勿体ないので一個下の階で夜景を撮影。空にモヤがかかっているのは全部雪。ひゃーすっごいねぇ。
しかしガラス越しだからか、なんかいい感じにならない。仕方ないので下に降りる。
横浜駅の入口からパシャリ。一面真っ白で凄まじい雪ということがよく分かる。よく見たらちゃんと吹雪いているのが撮れてるね。
なんか光ってんのがいいなぁと思って撮った。強そう。奥の方に傘さしてめちゃ並んでる人が見える。
あれ見ると「さっさと帰った方がいいな」と理性が言う。しかしね、せっかくの雪だ。あと1枚くらいどっか良さげなとこ探して撮ろうじゃないか。
ということで最後の1枚。白の交差点、高層マンション、雪に固められた車、街路灯。
雪の凄さと冷たさと厳しさが分かりそうかなぁって思って撮ってみた。これ撮ってる時靴がビショビショで冷たい通り越して痛かった。あまりに痛いので普通に帰りたくなってきた……うん、ご飯食べて帰ろ。あんま遅くなると電車止まりかねないしね。
いやぁ、すごい雪で楽しかった。なんかめっちゃいい写真が撮れた訳じゃないけど、カメラ持って遊び出るだけで楽しかったです。
