あるど平日の昼下がり。ふと気になってポストを見に行った。封筒がひとつ。ポストの中にポツンとあった。
僕はそれを手に取り家に戻る。歩きながら封筒の差出人を見ると「NHK」ついに来たか。
僕が一人暮らしを始めてトータルで4年くらい。NHKの襲来は2度目である。1度目は3年前。家にいきなり訪ねてきて「テレビ等電波を受診できるものは置いてないですか?」と聞かれた。その時我が家にはマジでテレビはなかったので、少し語気を強めて「ないです」と言って扉を閉めた。
まぁ正直保険の勧誘とかとそんなに変わらないレベルだったので、ネットの評判ほど酷くなかったな、という感想だった。その時期はマジで謎の人達が「ここ𓏸𓏸さんの事務所ですよね?」と訪ねてくることが多かったので大概麻痺していたのだろう。そっちの方が怖かったもん。
そんで久しぶりに見るNHKの文字。部屋のゲーミングチェアに座り、まじまじと封筒を見る。
--僕がここに住んでいるってなんで分かったんだ?今の家は僕の前には数年住んでいる人が居なかったはずだけど……引越しの時に連絡先渡したとこから漏れたかな?
なんて思いながら眺めていて、気づく。この封筒、宛名がない。住所しか書いていない。……え?そんなことある?てかそれで配達って届くの?
しかし現実に届いているということは、そういうことだろう。
地域一帯の住所に住んでいるかどうか関係なくばらまいたか、何かしら公的書類でも見て新たな住人がいることだけ確認して送ってきたか。どちらにしろ、僕の身元も割れていないのに「契約しませんか?」と封筒だけ送り付けてきたのである。
ちなみに中身は「テレビ持ってるなら契約しなさいよ?」って感じだった。要求だけはどこ行っても変わらんね。
住んでるかも分からん場所に封筒送るとは……そのなりふり構わなさは怖いわ。人がくるより怖いよ。宛名のない封筒なんて初めて届いたよ。
改めてここまでするか、という気持ち。でも人を寄越さないということは、それだけのリソースはないということだろうか?それともこの数ヶ月後に人来たりする?
立花孝志氏の影響でNHKの悪評は広まっているのにまだこんなやり方を続けているのか、と感心する。それだけ切羽詰まっているということだろうか?民放と比べてめちゃくちゃにコンテンツ力がない、ということでもないのだから動画配信コンテンツみたいな業態で行った方が儲かるんやない?までも導入のコスト考えると難しいのか。
にしてももっといいやり方あるだろうに……と思ってしまう。少なくとも今回の1件で、僕のNHKに対する好感度はかなり下がった。これまで別にどっちでも無かったのにね。