旧中川を川沿いに散策中、なんだかお洒落みのある看板を見つけた。
……カフェ?うん、多分カフェの看板かな。
ちなみに全貌こんな感じ。左奥にスウェーデンの国旗が映り込んでいる。つまりは川沿いのお洒落北欧カフェということだろうか?
北欧の暗くも落ち着いた雰囲気はこの河川に合っているような気がする。それを狙ってここに出店したのだろうか?
旧中川を川沿いに歩いて少し疲れ始めた頃にこのカフェ……立ち寄らない選択肢はないだろう。一休みするにはあまりにも位置が丁度よすぎる。
カフェ前には丁寧に作られたチューリップの花壇。色鮮やかで華がある。午後の落ち着いた雰囲気に色を与えてくれる。
整備された花壇のひと区画に密集する花々。なんだか小学校の花壇を思い出す。綺麗に整備された花壇の象徴が僕にとっては小学校の花壇。チューリップなんて特にそれの最たるもの。だからこそ不意に小学校の記憶を思い出し、地元に思いを馳せる。
奥の橋も相まって人工物の綺麗さって感じがする。綺麗に整備された、人の手が加わった自然と営みを含んでいる。東京の自然らしい写真だな、と個人的にお気に入りの一枚だ。
一通り花壇を観覧してからカフェの方へ。店内に灯りがなく、そこから自然に入ってくる光だけで照明が成り立っている。この少し薄暗い感じが北欧のイメージとピッタリである。
コーヒーを飲もうと思っていたが、メニューを見ると謎の北欧ドリンクがいっぱい。ふむふむ、せっかくだしコーヒー以外のものを飲んでみるか。
注文したのは「なんちゃらの森」というドリンク。何の森だったっけ?忘れてしまった。小腹がすいていたのもあって、追加でパンを注文。
くの字に並べて撮ると映える、と先日カフェで読んだ雑誌に書かれていたので試してみる。どうだろうか……奥行きは出ている気がする。
奥のチューリップは外のものとは違い黄色。
謎ドリンクはシナモンの味が強かった。紅茶っぽい味だけど、シナモンシナモンし過ぎている。甘すぎることはないので全然美味しいんだけどね。
パンの方はしっとりした甘さがちょうど良かった。これは当たり。名前を覚えていないのが悔やまれる。
薄暗いカフェから陽の光刺す旧中川を眺めながら過ぎる時間はなかなかに心地よかった。雰囲気も相まってなんかよくわからんけど美味しいってのが強くなってた気がする。
これで桜が咲いていれば完璧だったのだけど……まぁそれは悔やんでも仕方ない。咲いてるとそれはそれで人多くて大変だったかもだしね。