lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

セミうるさすぎて起きた

 

まじでそれだけ。

ほんとそれだけなんだけど、いよいよ今年も本格的に夏だなぁと感じるのである。

 

僕は基本引きこもって生活しているので、「温度」という尺度以外で季節を感じることが少ない。

梅雨の雨音や、引きこもってても責め立てる春の花粉は室内でも感じる季節の変化だと思うけど、やっぱり一番季節を感じさせるのがこのセミである。

秋の鈴虫もいいけれど、セミの特徴は生活に影響を与えてくるところ。

 

こいつはとにかくうるさい。もーシンプルにうるさい。鶏のコケコッコー!じゃ起きない人間もさすがに目を覚ます。

まだ重たい瞼をこすり、だるい体を動かして外に出てみれば、エアコンの冷気のない外界は、もやっとしていながら清々しい。

 

寝起きの飲み物がなかったから近所の自販機まで行っているわけだけど、道中のセミがうるさいこと。真横で鳴いているせいで、僕の目を覚ました声の3倍増しでうるさい。

未だ重い瞼を最低限開き、夏の味を感じさせる道中。こんな朝から元気に登校する小学生が目に入り、僕は幼いころの夏休み、朝のラジオ体操の記憶を想起する。

あの時も非常にセミがうるさかった。というか、どの夏もセミがうるさかった。おかげでセミの鳴き声はどの時期に聞いても「夏」を想起させる。

 

自販機までたどり着き、100円の缶コーヒーを購入。キンキンに冷えてるかと思いきや、なんかちょっとぬるい気がする。自販機の冷気でもこの夏には勝てないのか、と思いつつ缶コーヒーを開けて一口。

乾いていた喉が潤うのと、瞼が少し軽くなるのを感じる。同時に強烈な朝日が視界を支配して、強制的に目を覚まさせる。

 

コーヒーを飲みながら自販機の横に座り、目の前の路地を眺める。

自転車で通勤するスーツの男、黄色いカバーをかけたランドセルが目に付く小学生の男女、白い車を運転する女性――

特になにか感慨を抱くでもなく、ただ眺める。時たまコーヒーで喉を潤し、セミの鳴き声をBGMに意味などない時間を堪能する。

 

いつの間にかぬるくなったコーヒー缶を開けて、席を立つ。冷房の効いた我が家を目指して歩き出す。

相変わらずセミがうるさい。

「夏だなぁ」

と、僕は聴覚と視覚で夏の到来を察知した。