この映画はいわゆる”B級”と分類されるタイプの映画だろう。
殺人セミが町中に繰り出しその脅威におびえる主人公たち。しかし次第に結束を強め、事態を収束するために動き出す!!
という風に言えなくもないけど、お粗末なCGに、下手な演技、雑な脚本……どこをとってもシリアスさはなく、どことなくふざけてる感じがする。
とにかくシュールで笑わせてくる。これがB級映画の魅力ということなのだろうか?ふざけた感じがどこまで行っても抜けないから、シリアスっぽく見せてても思わず笑ってしまう。
まずセミの造詣がひどい。足とかもうちょっとなんとかならんか?
人がやられるシーンも滑稽。背中にあんな大きいセミついてて気づかないこととかある?
脚本がひどい。ストリップとか絶対いらんじゃろ?ってシーンが出てくる。セミにケツ掘られてるシーンとか絶対要らないよね?
でも、それが「面白さ」なのだと思う。普段B級映画は全然見ないけど、このどことなくチープで真剣になれない感じがそういう映画の魅力なのだ。
最初からそういうものだと思って楽しめば、十分に面白い。というか、ふざけたものとしてみれば、かなり高いクオリティなんじゃないかな、と思う。
B級映画なんて今までほとんど興味なかったけど、この夏はせっかくだしいくつか見てみようと思う。アマプラにもいくつかあるみたいだし。
でも、一人で見るよりは友達と笑いながら見る方が面白いかもね。僕はこれ、一人で見る気にはなれないわ。