今年9月中旬、強烈な台風14号が九州を襲った。
僕の家は川の近くで、浸水する可能性があったので実家に避難。実家では暇だったからテレビを流しながら勉強したりしていた。
普段、我が家にはテレビがないから見ることはない。ただ、あるなら着けちゃうのはテレビあるあるだと思う。
そんで、めちゃデカ台風が迫っているわけだから、テレビは通常の番組をやりながら災害情報も放送している感じだった。
こんな感じで災害情報も発信していたわけだ。
が、しかしである。この台風情報、CMが流れるタイミングでは消えるのだ。番組中にはあるくせに、広告が始まるとフェードアウトする。
これは、テレビというメディアの本質が「広告」ということの証左だろう。
スポンサーの金儲けのための手段。それが第一に来る。だからこそ視聴率は重視されるし、人の気を引くような広告が打たれている。
資本主義社会を促進させる要素の一つとして活躍し続けてきた本質を、如実に表す現象だと思えた。
そも、メディアの本質とは何か?と聞かれれば、たいていの場合は、民衆の扇動や情報発信、社会の流行の創造みたいな言葉が出てきそうである。がしかし、テレビのみに焦点を絞るならば、テレビは広告を発信することに特化したメディアのように感じる。
ゴールデンタイムのバラエティはめちゃくちゃ広告を流す。5分に1回、2分ちょいくらいの時間流してた。こんなのをYoutubeでやられたらブチギレ案件だけど、テレビなら誰も不満を言わない。スキップも出来ないのに。
――それはテレビが「そういうもの」と認識されているから、Youtubeだけしか見てない人間からしたら異常な量の広告が、当たり前に流れることを誰もが受け入れているメディアだから。
そうやって考えると、テレビほど広告に特化したメディアもなかなかないのではないか?もちろん、インターネットの広告は各個人に最適化されていたりするから、費用対効果みたいな面では一概にテレビ一強と言えないかもしれないけど、流している内容のうちの広告の割合はめちゃ高いのでは?と思う。きちんと測ってないから確実なことは言えないけど。
まぁそんな感じで、災害情報をも凌駕する広告に、資本主義社会におけるテレビの役割――本質が垣間見えるような気がした。ってだけの話。気分悪いね。