前述したことがあるか知らんけど、僕は高校の頃リスカしていた。
当時は絶対に人にバレたくなかったことだけど、4年もたつと別に気にならなくなる。
んで、この間人生初のピアスを空けたんだけど、この時にリスカしてた時と似たような感覚を感じた。あの気持ちの悪い高揚感、痛みで冴えていく思考。さすがに高校の時みたいに頭の中の雑音が消えてくような感覚はなかったけど、似てるなあと感じたのだ。
まぁ、そりゃそう。
ピアスを空けることとリストカットは自分を痛めつける行為という点では何も違いはない。あるのは社会的に認められてるかという違いである。
いや、ピアスもあんまつけすぎるとあれかもだけど……でもリスカ跡見られたらなんとも言えない顔されるけど、ピアスなら「オシャレだね」ってなるだけだし。
つまり、世の中には「許される自傷行為」があるわけだ。本質的には何も変わらないのに、オシャレだとかなんだと言って許される。少なくともそれで精神異常者と思われることはない。
高校の頃を思い返すと、僕はリスカ以外にも自傷行為を行っていた。
コンクリの壁、殴ってた
マンションの外壁殴って拳を血だらけにしていた。
これは精神的にかなりヤバい時にしか使わなかった奥の手だ。血だらけにするには30分くらいは殴り続けなきゃいけないし、誰かに見られると絶対怒られるし、ティッシュで拭き取るだけじゃどうにもならんほど傷口ボロボロになるし……
だけど、それでできた傷を咎められることはなかった。
というのも、僕は空手やってるので、拳を怪我してても「空手で……」と言えるのだ。だから「そんなにやるんだー、すごいね!」としか言われなかった。嘘ついてるのはちょい心苦しかったけど。
顔を涙と鼻水でぐしょぐしょにしながらコンクリ殴ってたもんだから、見られたらまず止められただろうけど、傷を見られて微妙な顔をされることは無かった。
「格闘技をやっている」というステータスがあれば、「その傷」は「自傷行為」と見なされなかったからだ。
そりゃ拳を血だらけにして壁殴ってる人間を本質的にはリスカと同じことしてるとは思わないだろう。
ってな訳で結論。
リスカを思わずやってしまう……けどバレたくない……って人は「認められた自傷行為」をやってみるといいよ。まぁしなくて済むんならそれが一番だけどね。