lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

「メタバース」とかいう解釈多様なくそ単語

ここ一年くらい僕がよく聞くワードとして「メタバース」というものがある。なんだかお金稼ぎの人たちが使う胡散臭いバズワードってイメージを持っている人もいるかもしれないけど、そんなことはない……とも言い切れない。

あまり知らない人のために軽く説明すると「仮想空間のなんちゃらかんちゃら」ってカンジ。いやなんの説明にもなってないやん!って思うかもだけど、インターネットの使われ方を見るに色んな人がいろんな意味で使っているのだ。ただ共通しているのは「仮想空間」ってとこ。

 

――ここで僕のイメージしている「メタバース」の意味を話しておくと、「コミュニケーションが出来る仮想空間」ってカンジ。確かメタバースの初出はアメリカのSF小説スノウ・クラッシュ」だったと思うんだけど、そこで述べられているのはこんな感じの意味だったと思う。読んだことないから確信はないけど……

これはイメージしにくいとおもうんだけど、オンラインでアバターを介してコミュニケーションできるものってカンジ。

例えば「どうぶつの森」とか「マイクラ」はそのジャンルに入れていいんじゃないかな?と思う。

 

っていうのが僕の持ってる「メタバース」のイメージなんだけど、インターネットでよく見る言説では、メタバースは大きく二つの意味で解釈されていることが多い。

 

VRを用いたオンラインコミュニケーション

僕が最もよく見るのはこっち。細かく言うなら、VRをつけなきゃいけないわけではなく、それを用いることも出来るオンラインコミュニケーションのできるサービス全般のことを指していることが多い。僕がよく遊んでいる「VRChat」とかはここに分類される。secondlifeっていうのが2000年代に流行ったんだけど、これの延長と解釈している人もいるみたい。

ここにおけるメタバースで出来ることはコミュニケーション、ゲームなどになると思う。金融取引や様々な支払いとかは「まぁやろうと思えばできるけど、なくても困らない」ってカンジかな。むしろ「そういうお金稼ぎが近づいてくるのが嫌!!」っていう人もいる。

ここでメタバースとされているものにはVRSNSみたいな名称もあったりする。個人的にはこっちの方が適切だと思う。

ちなみにMeta社の提案するメタバースはこれをもうちょっとビジネス寄りにしたものだと僕は解釈している。

 

②仮想通貨をもとにした金融商品の取り扱い

メタバースを胡散臭い単語と思っている人のイメージするのはこちらだろう。僕も正確に把握しているわけではないけど、仮想通貨での取引や、それをもとにした金融商品であるNFT、またそのNFTをもとにしたゲームをメタバースと呼称している感じ。

こういうのを始めるには仮想通貨の口座を開設したりしなきゃいけなくて、それを勧める人もNFTとかお金稼ぎをメインでやっているイメージがあるせいで胡散臭いお金稼ぎな雰囲気が出てしまっている――と思う。

①の解釈をしている人からすると、「同じものとして扱うなー!!」という声も上がっている。

Meta社のおかげでメタバースがバスワードになる前までは、ここでメタバースを呼称されているものは「ブロックチェーンゲーム」という別の呼称がついていた。それに対して①の方はたまに「メタバース」と呼ばれることもあったので今そう呼ばれるのもまぁ分かる。

個人的にはこのような経緯があるせいで「自分たちのビジネスを広めたいからバズワードである『メタバース』を使いたいだけでしょ」と思っている。NFTを使うのにメタバースは必要ないと思っているので僕はこの立場には否定的だ。

ただ、NFTをよりキャッチ―でゲームのようなものとしてみせるために「メタバース」を使うというならまぁそれはNFT界隈にとってはメリットなのかなぁ、とも思う。

 

 

こういう様々な解釈があるせいで厄介な単語であるメタバース。もう僕はそれを使うことを避けているけど、個人的な望みを言うなら、「もとの語源の通りにつかわれりゃいいなー」と思っている。VRSNSとかブロックチェーンゲームとかメタバースとされているものを適切に表せる単語が他にもあるわけだし。