僕の日常的に遊んでいるゲームであるVRChatはかなりテクニカルなゲームだ。
というのも、このゲームでは好きなアバターを使うことが出来るが、それを使うためには外部のソフトウェアでアップロードする必要がある。
好きなアバターってのはほんとに幅が広くて、自作することだってできてしまうわけだけど、この外部のソフトウェア――Unity――での操作がかなり難しい。
っていうか普通に仕事でつかえるレベルのゲームエンジンでアバターを編集する必要があるので、ゲーム制作に片足とまではいかなくても親指くらいは突っ込んでいる。そこで編集しないと好きなアバターを使えないので、VRChatで好きなアバターを使う際の試練になっているのだ。
んで、そんなソフトウェアで作業をするとなると出てくるものがある。エラーだ。
英語でよくわからないエラーがたくさん出てくる。ネットを探しても解決しないこともしばしば。最終的にはVRChatのフレンドを頼って解決することもあるのだけど、このエラーが厄介極まりない。
このUnityでの作業のめんどくささから僕はもう1年近くアバターを更新していなかった。一度アップロードしてしまえばたいていの場合問題なく使えるので、「まーよかやろ!」と放置していたわけだ。
しかし、定期的に自分のアバターを変えたいタイミングというものは来る。約1年ぶりにその状態になった僕はUnityを起動した。
――さて様々な設定も終わり、いよいよアップロードというところでやつが来た。……エラーだ。まぁエラーもネットの海で調べりゃ余裕よ!と思っていたのだけど、どれだけ調べてもうまくいかない。なぜか知らないがエラーが出続ける。
ああー!!もう無理わからん!!知ったこっちゃねぇわ知らん知らん!!
とやけくそになった僕はアップロードできずにそのアバターを放置した。
そして数日後。バイト中に僕はとある可能性に行きついた。
「SDK最新バージョンにしてなかったくない?」
――軽く説明すると、SDKとはアバターをアップロードするために必要ないろいろが入ったアイテムパックだ。(たぶん正しい意味は全然違う)これがないとアバターをアップロードできない。
んで、VRChatのアップデートがあるとこれに更新がかかることがある。僕はそれを失念して1年前のSDKを使っていたわけだ。
帰宅した僕は早速SDKを更新して再度アップロードチャレンジ。あんなにアップロードを遮ったエラーは出てこなくなった。ニューアバターをアップロード完了。
様々なものを最新バージョンで準備するなんて、基本中の基本すぎて解決法が載ってなかったわけだ。まず最初に試すべき方法なのに、失念していた。
これが灯台下暗しってやつ?どーしても解決しないときは初心を見落としがちってことなんやろね。