クリスマスイブの午前中に健康診断受けて、午後に高熱出てコロナ感染したわけだけど、なんか熱出してて昔も似たようなことして酷い思いしたなぁと、ふと思い出す。
あれは確か高校1年の時の話。うちの高校には冬の体育を全部マラソンにする悪魔の行事である「マラソン大会」がある。たしか2キロちょい走るはず。
高校1年のマラソン大会当日の朝。僕はなんか気怠さを感じていた。しかし熱を測っても特に異常なし。いたって平熱。
「あーこれは無意識に走るのいやすぎてだるさ感じてるやつかな」と思った僕は特に気にすることなくいつも通り登校した。
――この選択をのちに後悔することになる。
学校についた僕は、マラソン用の靴わすれたり、体操服の下だけ忘れるなどのアクシデントもありながらもつつがなくマラソンの準備を進めた。友達とワイワイやってたせいで朝のだるさを忘れていた。
そんでマラソンスタート。……したはいいが、いつもよりなんかつらい。足がいつも以上に進まず、普段周回遅れさせて僕が煽りまくるような相手にも抜かれてくそ煽られる。まさに本番だけ調子悪いと言った様相だ。
かなり苦労しながらも、ドべに近い順位でゴール。来年もこれがあるとかやってらんね。と思いながらも建物の影で談笑している友人のところに合流する。
談笑している傍らに横になりながら、息を整える。ところがどうしたことだろう?どれだけ深呼吸しても息が荒いまま。というか逆に呼吸がより荒くなっている。5分ほどしたときには、もうしゃべれないくらいに息が辛くなっていた。
と、そんな状態だとさすがに僕の異変に友人たちも気付く。僕は肩を支えられながら養護教諭のところまで運ばれた。その時にはマジで死ぬほどきつくて僕はぼろ泣きで、そのせいでさらに息は激しくなっていた。
すぐさま保健室に運ばれ、息を整えるように促される。暖かい部屋のベッドで数10分の時間を要して、僕はようやく息を落ち着けることが出来た。あー死にかけた、怖かった。と一安心して体温計を脇にさす。測定された体温は38度後半。ああなるのも納得である。時間を確認するとかなり経過していたのか、もう帰りのHRの時間である。
僕は回らない頭で、今朝のだるさを無視したことをいたく後悔した。
結局僕はそのまま病院に直行され、インフルエンザを診断された。
――朝のだるさを無視して午後に酷い目にあう。まぁ今回のコロナも健康診断の時になんか怠いと感じていたので似たようなシチュエーションだなぁ、と思ったわけである。
今だから笑い話になるけど、当時はマジで死ぬかと思ったからね。