朝７時に起きて、眠い目をこすりながら身支度をしてコーヒーを1杯。８時にはデスクに座り、タスク消化を始める。11時過ぎには1度休憩を挟み、ランチに行くこともあれば、料理することも。1時にはデスクに戻り、タスクを再開する。5時半には本日のタスクを終了し、晩御飯を作って6時半には食べる。シャワーを浴びて、テキトーにゲームでもして、友達とボイチャしながら遊んで11時には就寝。
－－以上が理想の、整った暮らしである。ここに時たま友達と遊んだり、旅行したりみたいなスパイスが入れば完璧。まー実際のところこれを毎日続けるのは実現できてないし、継続しても3日が限度だ。でもこういう風に暮らしたいというビジョンがある。出来れば出勤じゃなくて在宅ワークがいいとか、洗い物は別の誰かにやって欲しいとか、まだまだ希望はあるけれど、これはそうそう継続できない。
ただ、全く出来ないわけじゃない。こんな風な、整った暮らしができる日もある。そんな日の午前11時の空がとても好きだ。なんかきちんと人間として生きてるみたいな。日々の中でふと見える美しさみたいな。そんなものを感じさせてくる。
そんな生活が送りたい。そんな暮らしがしたいとは思うけど、継続できない。これは外的要因ではなく、僕個人の問題だ。基本的にその暮らしを邪魔する要素は今はないのだから。
－－でも、それならなんで理想である整った暮らしを継続して実現できないのだろう？理想なら継続するべきじゃないか？
そう自問して改めて考える。それは本当に理想？それがずっと続くことは、僕にとって楽しいこと？
うーん……安定はしてると思う。でも楽しいかと言われると……そうでは無いかもしれない。整った暮らしを続けるだけじゃ安心はあっても楽しみは少ないよな。
－－じゃあなんでそんなものを実現したいのか？
そう言われると悩むなー。んーでもさ、楽しいことするにも普段のメリハリは大事じゃん。なんだろ、日常が健やかじゃないと、いざ楽しむ時に楽しめないというか……そんな感じ？
なんかさ、借金まみれだと何やっても楽しくないみたいな。まず楽しむベースがないと、楽しいはずのことも楽しめないのかなって。
－－ふーん。じゃあ人生楽しむためにまず整った暮らしが必要なんだ。
そ、そうなるかも。
－－じゃあまだ楽しい人生のスタートラインにも立ててないんだ。
えーー。そんなことはないとは思いたいけど……今の理論ならそうなるよねー。
自問自答してそんなふうに思う。整った暮らしの上に楽しい人生があるのなら、僕の人生はまだまだ楽しくなるのかもしれない。
