僕の仕事はシステムエンジニアに分類され、コロナ以降には在宅ワークもかなり普及している。おかげで朝は満員電車に揺られることもなく、悠々自適にコーヒーを飲みながら過ごすことができる。
しかし、今僕はまだ研修中の身。最初はどうしても出勤しなければならないことが多々ある。そうなると朝は6時半起床。1時間は満員電車に揺られてオフィスに行かなくてはならない。これでもまだ遅いなんて言われるし、それが普通だよって言われるのも恐ろしい限りなのだけど、これが数日続くとどうしても睡眠不足に陥り始める。
と言っても帰って速攻で寝るようになるから、仕事できないほど眠いってわけじゃないけど、気を抜いたら眠い。コーヒーについつい手が伸びるようになってしまう。まぁ動けるけど、自分でも気が付かないくらいの疲労が少しずつたまっていくような感じ。
こうしてじわじわ溜まっていった疲れは土日で解放される。
――週明けの土曜日。平日と同じように鳴り響く目覚ましを止めて、僕はほぼ無意識で布団に戻る。今日はなにも予定ないし、眠りを妨げるものもない。それなら寝ない理由はないだろう。
目を覚ます。時刻は昼12時。あーお昼ご飯食べないとな。ちょっとめんどいなーと思いながら近所のラーメン屋さんへ。ラーメンを啜って帰宅。
おうちに帰ってきて、何もすることがないのでASMR聞きながら布団に横になる。スマホをいじっていたはずだけど、気が付いたら眠りに落ちていた。
目を覚ます。時刻は午後7時半。白米を炊飯器で炊いて食べる。シャワーを浴びる。ちょっとゲームをして、眠くなったので11時に就寝。
目を覚ます。時刻は午後2時。曜日は日曜日。いや、めちゃ寝とるやん。半日以上寝とるやん。お昼ご飯に冷凍食品のパスタを食べて、シャワーを浴びる。今日の夜は飲み会の予定だ。髪服整えて、準備でもしてツイッターを閲覧する。
そこでふとこの2日間に思いをはせる。……あれ？この土日僕何してたっけ？
思い起こせるのは飯食うか、寝るかをした記憶だけ。それ以外何もしていない。うーわ、この土日勿体ない使い方しちゃったかなー、なんて思ったけど、明らかに金曜夜より元気になっている……気がする。この元気は長い睡眠時間によるものだろう。まー僕は平均より多めに睡眠時間必要だろうし、これはある程度受け入れるしかないのかもしれない。
ーーまー本題はここから。この話を社会人数年、数10年目の友人に話すと、「社会人の休みの使い方が分かってきたね」なんて言われてしまった。
え？マジすか？これが平均的な社会人の休日の使い方なんすか？え、社会人虚し……
なんというか、これからの数10年の生活でずっとこれが続くのかと思うと憂鬱になった。社会人、お金以外いいことずっと聞かんぞ……
